東京23区には、それぞれに異なる特色がある。では、「老後に住みやすそうな街」という観点で見た場合、もっとも高い人気を集める区とは、いったいどこになるのだろうか?
日本トレンドリサーチはこのほど、株式会社土地活用と共同で、東京に住んだことのある60代以下の男女500名を対象に「老後住みたい東京23区」に関するアンケートを実施し、その結果を発表した。
老後に住みやすそうな東京23区、1位は「世田谷区」
「老後に住みやすそうな東京23区」について聞いたところ、「世田谷区」と回答した人が最も多く、84票が集まった。「世田谷区」を選んだ回答者からは「高級なイメージで治安がよさそうだから(40代・女性)」「交通の便も良く都心も近く庶民的な雰囲気があるので生活しやすいと感じるからです(50代・男性)」「老人が多い区ということで福祉が充実してそう(50代・男性)」などの声が寄せられた。
2番目に多かったのは「杉並区」(53票)となり、同区を選んだ回答者からは「緑が多くてゆったりとした雰囲気がある(30代・女性)」「食品スーパーが多く大きい病院もあるので老後は安心して暮らせると思った(30代・男性)」「自然も豊かで生活しやすそう(50代・男性)」などの声が寄せられている。
3番目に多かったのは「練馬区」(38票)で、同区を選んだ回答者からは「首都直下型地震がきたときに23区の中では最も安全なので(40代・女性)」「区と市の境の区ですみやすそう(50代・女性)」「池袋まで電車1本で行きやすそうだから(50代・女性)」などの声が寄せられた。
4番目に多かったのは「江戸川区」(31票)で、同区を選んだ回答者からは「公費助成などがしっかりしている(50代・男性)」「区が福祉に力を入れていると聞いた事がある(50代・女性)」「坂道が少なく道路や交通が新しいから(60代・男性)」などの声が寄せられている。
5番目に多かったのは「中野区」(30票)で、同区を選んだ回答者からは「小さな商店街があり食事をとるのが便利(40代・女性)」「商店街も多く、交通の便も優れていて住みやすい印象があります(40代・男性)」「中野ブローウェイセンタービルの上階にディープでマニアックな店が広がっているので毎日訪れても飽きずにボケない(60代・男性)」などの声が寄せられている。
以下、「港区」(26票)、「葛飾区」(24票)、「文京区」(20票)、「北区」「目黒区」(18票)と続いた。
<調査概要>
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
調査手法:インターネットでのアンケート
集計対象者:東京に住んだことのある60代以下の男女
集計対象人数:500サンプル
調査期間:2023年4月23日 ~4月25日
質問内容:
質問1:東京23区のうち、「老後住むならここがいい・住みやすそう」と思う区を1つ選んでください。
質問2:その区に「老後住むならここがいい・住みやすそう」と思う理由を教えてください。
出典元:日本トレンドリサーチと株式会社土地活用による調査
構成/こじへい