イオンペットは同社が運営する全国52の動物病院にて、8月1日より犬の尿の採取により簡便にがんのリスクを調べることができる検査「N-NOSE わんちゃん」の提供を開始する。
それに伴い、同日より同社が提供するペットの定期健康診断「ペットドック」のコースにも、「N-NOSE わんちゃん」を導入する。
「N-NOSE わんちゃん」の概要
HIROTSUバイオサイエンスが開発・実用化した、「N-NOSE(※)」の技術を応用した、愛犬用がん検査になる。犬の尿を提出するだけで簡便かつ非侵襲的に、肝臓がん、乳腺がん、リンパ腫、甲状腺がん、多発性骨髄腫、肉腫、骨腫瘍、尿路上皮がん、脳腫瘍のがんリスクを調べることが可能。
※「N-NOSE」とは、非常に嗅覚の優れた線虫が、人の尿中に含まれるがん特有の匂いを高精度に検知することを利用した、がんのリスクの一次スクリーニング検査。尿を提出するだけで、簡便・安価・高精度・全身網羅的に早期がんを調べることができる。
「N-NOSE わんちゃん」導入の背景
画像はイメージです
イオンペットでは、幸せなペットライフのサポートを目的に、動物病院やグルーミングサロン、ペットグッズ販売店といった各種ペットサービスを展開している。
動物医療分野においては、予防医療とともに傷の小さな腹腔鏡手術やCT画像診断といった高度医療の提供。また、2013年より継続的に、ペットの定期健康診断である「ペットドック」を提供してきた。
今回新たに導入される「N-NOSE わんちゃん」も同様に、ペットへの身体的負担が少なく、早期にがんを発見できる検査だ。犬の死因の第1位はがんであり、犬のがんの早期発見・早期治療の実現を目的としている。
「ペットドック」とは
イオンペットが2013年より継続して提供するペットの定期健康診断。ペットオーナーの健康意識の高まりに伴い、定期健康診断を受診するペットは年々増加しているという。
「ペットドック」では、便検査、血液検査、尿検査、レントゲン検査を行なう「お手軽コース」、お手軽コースの内容にさらにレントゲン、エコー検査、腎臓機能検査も行う「基本コース」に加え、本年より、「N-NOSE わんちゃん」がセットになった「しっかりコース」を新たに提供していく。
2022年度の「ペットドック」で見つかった病気
構成/清水眞希