グローバル人材の転職を支援するロバート・ウォルターズ・ジャパンは、語学力と専門スキルを活かして働くグローバル人材を対象に「副業・兼業」に関するアンケート調査を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
副業・兼業をして良かったことは「スキルアップにつながった」
副業・兼業をしている会社員が副業・兼業をしてよかったこととして、「スキルアップにつながった」(40%)ことを挙げた。
一方、副業・兼業をして悪かったことに関しては、「特にない」(46%)と回答した会社員は、約半数となった。
副業・兼業は会社員にとって、自身のキャリアアップに向けた一つのツールであると言えそうだ。
年代別にみる「副業・兼業」の希望月収
副業・兼業を希望する会社員に「副業・兼業で月いくらくらい稼ぎたい」かを聞いたところ、20・30代は過半数が「~10万円」(55%)、次に「~30万円」(24%)と回答した。
40代会社員では「~10万円」(38%)、次に「~20万円」(28%)、50・60代以降の会社員では「~20万円」(39%)、次に「~10万円」(34%)という結果となった。
実際に副業・兼業をしている会社員の月収は、1位「~10万円」(41%)、2位「~20万円」(27%)、3位「~30万円」(14%)となっている。
20・30代のみ2位に「~30万円」が入っていることが特徴的と言えるだろう。
また、50代以降の会社員では1位に「~20万円」を挙げていることから、平均の年収がすでにある程度あること、もしくは老後の生活を見据えて貯蓄を想定に入れていることが推測できる。
「副業・兼業」の1週間の希望労働時間は約8割が10時間以下と回答
副業・兼業の労働時間について聞くと、1週間の希望労働時間は、副業・兼業を希望する会社員の半数が「~10時間」、次いで34%が「~5時間」と回答した。
実際に副業・兼業をしている会社員の1週間の労働時間も、1位「~5時間」(43%)、2位「~10時間」(39%)だった。隙間時間を有効に活用していることが示唆される結果となった。
20・30代は投資関連に興味がある
希望の業務内容については、年代別に20・30代の会社員の過半数が「投資関連(不動産・株式・仮想通貨)」(56%)と回答。40代「クリエイティブ系(ライター・デザイナー・プログラマー等)」(35%)、50代以降「コンサルティング系(業界は問わない)」(40%)となった。
20・30代の若年層は不労所得に注目しており、シニア層は経験を活かして働けるコンサルティングの業務を望んでいるようだ。
実際に副業・兼業をしている会社員の業務内容は1位「コンサルティング系」(31%)、2位「投資関連」(29%)、3位「クリエイティブ系」と「販売・サービス業関連(店舗・事業所)」(14%)だった。
今回の調査では、「副業・兼業」がスキルアップにつながるツールとして会社員が利用していることがわかった。また、「副業・兼業」を望んでいる会社員は、年代ごとに志向が異なる傾向にあることが推察できるだろう。
調査期間/2023年4 月20日~4 月28日
対象/同社に登録のある国内で働く会社員342人
関連情報
http://www.robertwalters.co.jp/
構成/清水眞希