■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
梅雨を迎え、いよいよ虫が活発になっている。
Tシャツ+短パンで過ごすのは気持ちいいけれど、丸腰ではいつの間にか知らぬ間にぽつぽつ虫刺されの跡……キャンプはもちろんガーデニングや公園散歩、通勤・通学すら油断できない。
アウトドアでは虫除けを肌にすりこみ、蚊取り線香を焚いてもその隙間をねらってイヤな虫が忍び寄る。
最新の虫対策ギアでどうにかならないか、試してみた。
石鹸で虫除け?「アウトドアソープ」
ペリカン石鹸より発売された「アウトドアソープ」(935円)は皮脂を洗い流し、蚊が苦手とするシトロネラやハッカの香りを肌につけることで蚊を寄りにくくする化粧石鹸。生分解性があり、キャンプ場でも使いやすいよう作られている。
実際に使ってみたところ、肌に残るハーブの香りはごくわずか。こんなにほのかな香りでいいのか? と疑問だが、持続性はある。
蚊は酸化した汗のにおいに寄ってくると言われている。ある高校生の研究では足の裏を除菌することで蚊に刺されにくくなるとも。
石鹸を使った時と使わなかった時、同じ条件で比較しているわけではないので結論は出ないが、汗をかいたあと、そして虫除け剤を肌に塗りたくない就寝前のシャワータイムに手や足、顔まわりを「アウトドアソープ」で入念に洗うとよさそう。
【問】ペリカン石鹸
火を使わない電池式蚊とり「カノクス」
braaaとKINCHOのコラボで生まれた電池式蚊とりが「カノクス」(4950円)だ。
KINCHOほか各社でコンパクトかつコードレスな蚊とりが販売されているが、「カノクス」は本体の上下にカラビナが付いたアウトドアを意識したデザインとなっている。
小さなフックではなく大型カラビナなのでバックパックや太目のベルトに引っかけるのはもちろん、チェアのフレーム、ベビーカーなどいろいろなものに吊しやすい。デイジーチェーン付きのチェアやバッグなら、上下のカラビナで固定して歩くたびにブラブラしないようにもできる。
カラビナ部分は耐荷重5kgで、吊したまま下のカラビナにタオルや小型ライトを吊すなんてことも可能だ。
薬剤の効果は1日6時間の使用で約40日間。
薬剤カートリッジは定評ある「おでかけカトリス用40日取替カートリッジ」。カートリッジの枠に「240H」と刻まれているとおり、約240時間分使用できる。
「カノクス」には単4アルカリ乾電池(別売)を2本装着させるが、新品のカートリッジを装着する際、同時に新品の乾電池を入れておけば約240時間でパイロットランプが点灯しなくなってカートリッジが回らなくなる。つまり、パイロットランプが点灯しなくなった時がカートリッジ交換のタイミングというわけ。
「おでかけカトリス」同様、スイッチを押すとオレンジ色の薬剤カートリッジがまわりはじめる。KINCHO独自の遠心力と攪拌気流のダブル効果で、屋内であれば約10畳まで効き目が広がるという。
10畳というとファミリー用テントを余裕でカバーする。これなら車中泊にもよさそうだ。
ファミリー用の大型タープもぎりぎりカバーできそうだが、アウトドアでは風の影響があるため「カノクス」1台でカバーできるのは自分の身の回りと考えた方がいい。
また、キャンプや車中泊旅の間はずっと稼働させたくなるが、1日の使用時間は8〜12時間が限度でそれ以上は使用しないよう記載されている。虫が活発に動く朝夕を中心に使用したい。
【問】ベニヤ