眼鏡が壊れてしまった時、お店へ行く時間がなかったり、なるべくお金をかけずに修理したいから自分で直したい……と思ったことはありませんか。では、パーツを自分で購入して修理することはできるのでしょうか。
まずは眼鏡の基本的なパーツの名前を確認
眼鏡のフレームに使われているパーツや主に10個あります。それぞれの名前と役割についてご説明します。
リム(玉型)
レンズを囲い固定するパーツで、デザインにより、メガネをかけたときの印象を大きく変えてくれます。
リムにはいくつか種類があり、レンズ全体を囲っている定番の形がフルリム、半分しか囲われていないものがハーフリム、リムがないものはリムレスやツーポイントと呼ばれています。
ブリッジ
左右のレンズをつなぐパーツで、現在は1つのものが主流ですが、耐久性や溶接技術が未熟だった50年代ごろは、ブリッジが2つ付いたツーブリッジと呼ばれるものが流通していました。
ツーブリッジのタイプは、現在でも、デザイン性のある魅力的なメガネとして残っています。
鼻あて(パッド)
鼻あて(パッド)は、メガネを鼻に固定して安定させるためのパーツ。鼻あてやパッドと呼ばれており、両耳と鼻で支えるメガネにとって、とても重要な役割を果たしています。
クリングス(パッドアーム)
リムと鼻あてをつないでいるパーツ。とても繊細で小さなパーツですが、メガネのフィット感を高める大切な役割を担っています。
パッドボックス
クリングスと鼻あてをネジで固定している部分に使用されている箱型の小さな部品のこと。ネジを入れるために穴が2つ開いており、箱蝶とも呼ばれています。
智(ヨロイ)
ヨロイとも呼ばれているパーツで、リムと丁番をつなぐためにメガネの両サイドに使用されています。テンプルの開閉で負担がかかる部位ですが、かけ心地に関わる重要なパーツです。
丁番(ヒンジ)
智とテンプルを接合しているのが、丁番やヒンジと呼ばれるパーツ。調整次第でテンプルの開閉が変わるので、手作業で仕上げる職人が多いのが特徴です。
テンプル
テンプルは耳にかけるパーツ全体のことでツルとも呼ばれます。メガネをフィットさせる役割があり、かけ心地にも影響するので、テンプルだけは定期的にメンテナンスするという方も多いです。
小口
モダンと呼ばれる部品をテンプルに差し込んでいる切り口のことです。
モダン(先セル)
テンプルの耳にあたる部分をカバーするパーツ。デザインに大きな影響は与えませんが、メガネをかけたときの負担を軽くする役割があります。なので、ズレていると耳が痛くなってしまうことがあります。
眼鏡のパーツは販売されている? 自分で調整や修理はできる??
眼鏡が歪んでしまったり、パーツが壊れてしまったりした時、お店へ行く時間がなく自分で直したいという人もいるはず。ネットで検索すると、眼鏡のパーツが販売されていますが、眼鏡の修理や調整には特別な道具や特別な技術が必要とされているので、専門のスタッフに依頼するのがおすすめです。
また、購入していない他店へ持ち込んでも、鼻あてやその他パーツに互換性が無かったり、修理作業中に破損するリスクも。なので、修理や調整は購入した店舗へと依頼しましょう。
【参考】JINS|メガネ修理は自分でできる?お店に依頼する?交換との判断ポイントや保障とアフターサービスについて
モダン、テンプル、鼻パッド……眼鏡のパーツ交換、修理料金はいくら?
眼鏡のモダン、テンプル、鼻パッドなどを交換したり、修理する場合の料金はいくらになるのでしょうか。お店によって異なりますが、今回はJINSを例にご紹介します。
修理対象:JINS取り扱い眼鏡のみ
費用目安:税込み5500円~
修理期間:2~3週間程度
こちらが目安となっており、眼鏡の破損状態によっては対応できない場合もあります。ネジ交換など無料で当日直せる場合もあるので、詳しくは店頭で確認しましょう。
【参考】JINS|メガネ修理は自分でできる?お店に依頼する?交換との判断ポイントや保障とアフターサービスについて
※データは2023年6月下旬時点での編集部調べ。
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文/山田ナナ