約9割がNASのランサムウェア感染に備えた復旧対策が「必要」と回答
「Q6.あなたは、NASが万一ランサムウェアに感染してしまった場合に備えた対策として、素早く復旧するための準備をしておく必要性があると感じますか」(n=103)と質問したところ、「非常に感じる」が57.3%、「やや感じる」が31.1%という回答になっている。
素早く復旧するための準備をしておく必要性があると感じる理由は?
Q6で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した担当者に、「Q7.NASが万一ランサムウェアに感染してしまった場合に備えた対策として、素早く復旧するための準備をしておく必要性があると感じる理由を教えてください(複数回答)」(n=91)と質問したところ、「どんなに予防対策をしても、感染してしまうリスクはあるから」が65.9%、「感染しても業務停止に至らないようにするため」が63.7%、「最悪な事態を想定して対策しておくことが重要だから」が57.1%という回答が得られた。
NASのランサムウェア感染に備えた復旧対策を進める企業は66.0%
「Q8.あなたのお勤め先で導入しているNASに関して、万一ランサムウェアに感染してしまった場合に備えた対策として、素早く復旧するための準備を行っていますか」(n=103)と質問したところ、「十分に行っている」が22.3%、「やや行っている」が43.7%という回答となった。
NASのランサムウェア感染に備えた復旧対策は?
Q8で「十分に行っている」「やや行っている」と回答した担当者に、「Q9.NASが万一ランサムウェアに感染してしまった場合に備えた復旧対策として、どのような準備を行っていますか(複数回答)」(n=68)と質問したところ、「複数の外部ストレージへのバックアップ」が58.8%、「履歴を残すバックアップ方式を利用する」が51.5%、「クラウドストレージへのバックアップ」が51.5%という順になった。
NASのランサムウェア感染に備えた復旧対策をしていない理由は?
Q8で「あまり行っていない」「全く行っていない」と回答した担当者に、「Q10.NASが万一ランサムウェアに感染してしまった場合に備えた対策として、素早く復旧するための準備を行っていない理由を教えてください(複数回答)」(n=17)と質問したところ、「対策のための予算が不足しているから」が41.2%、「対策方法がわからないから」が23.5%、「対策を行うための人員や時間がないから」が23.5%という回答が得られた。
調査結果まとめ
「ランサムウェア感染」に関して、8割以上が対策の必要性を実感しており、「ウイルス対策ソフトの導入」など感染予防対策を行っている企業は79.6%だった。
また、8割以上の情シス担当者が、個人PC経由でNASも感染することを認識していることも判明。NASのランサムウェア感染に備えた復旧対策について、約9割が「必要」と回答していることから、感染予防だけではなく、万一の感染に備えた復旧対策についても重要視されているようだ。
意識が高い一方で、NASの復旧対策を進める企業は66.0%にとどまり、感染予防対策を実施していると回答した割合よりも遅れていることも判明。対策未実施の背景には、予算不足や方法が分からないといった課題が浮上する形となった。
調査概要
調査概要/中小企業のランサムウェア対策に関する実態調査
調査方法/IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間/2023年5月10日〜同年5月11日
有効回答/中小企業(従業員数100名〜1000名未満)の情シス担当者103名
関連情報
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構成/清水眞希