ペットカートがあればショッピングセンターのハイブランドにも入店可
さらに「ペットが外から見えない状態で入店可」「ペットはキャリー内か抱きかかえた状態で入店可」といったお店の店内にもスムーズにいっしょに入ることができ、例えば、軽井沢のプリンスショッピングセンターなどにあるハイブランドの店内にも愛犬の同伴が可能になる(すべての店舗がOKというわけではありません)。飼い主の片方が、渋々、愛犬とともに店外で待つ・・・なんていう、よく見かける事態も、ペットカートがあれば避けられることも可能になるわけだ。
FikaGo FLYTTA PLUSは画期的なアイデアが盛り込まれたペットカートであり、インターペットの会場で、実際にたった1秒の自動折り畳み機能を体験させてもらい、また、クルマの後席にキャビンを固定できるところに、ドッグライフプロデューサー、モータージャーナリストとして、キャビン一体式のミリミリライトアルファEGロングにないマルチな使い勝手の可能性を感じたのだった。
もっとも、ミリミリライトアルファEGロングのような、キャビン一体式のペットカートにも使い勝手上のメリットがある。簡単に一体で、縦型にコンパクトに畳め、比較的軽量(4.3㎏)のため、例えば愛犬と2階にあるお店に狭い急階段で上がらざるを得ないような場面で(行きつけの軽井沢のお蕎麦屋さんがそう)、片手で畳んだペットカートを軽々と持ち、片手で愛犬を抱くといったことが可能になり、その機動力の高さからこれまで重宝してきたのである。もちろん、家の玄関周りに置くにも、スペースを取らない。
新型クロストレックで行く愛犬とのドライブ旅行でFikaGo FLYTTA PLUSを使ってみた
さて、今回、FikaGo FLYTTA PLUS(フィカゴーフリッタプラス)が発売されたのを機に、ジャックラッセルのララとともに、新型スバル・クロストレックに乗って初夏のドライブ旅行に出掛けた際、FikaGo FLYTTA PLUSを実際に使ってみた。その使用感をレポートしたい。
新作のFikaGo FLYTTA PLUSは、わが家の足長ジャックラッセルにも対応するロング&ワイドなキャビン(内寸W310×D550×H55mm/ FLYTTAよりも縦に50mm長く、横に40mm幅広いサイズ)を備え、もちろん、FikaGoならではの、キャビンを取り外した状態で、片手のボタン操作だけで車体本体を自動で折り畳める”1秒オートクローズ機能”を持つペットカート。車体本体を開く(元に戻す)際も、片手で引き上げるだけの簡単楽々操作で済む。体重20kgまでのペット乗車に対応し、底部にある荷物カゴの耐荷重は3kgとなる(付属品として、キャビンカバー、ショルダーストラップ、リードフック2本が付く)。
キャビンには前後に計3か所のメッシュ窓があり、通気性に優れ、キャビン前方のメッシュ窓はフラップで閉じることもできる構造になっているとともに、好みの高さで前後の幌をどちらからでも開くことができるラチェット式幌を採用。お散歩や観光など、この季節はほとんどの場面、幌は開けた状態で移動させるわけだから、幌の開き方の自由度は、愛犬、飼い主双方にメリットがあると考えていいだろう。
FikaGo FLYTTA PLUSはクルマの後席にも装着できるマルチユースが魅力
そして、何と言っても愛犬をクルマに乗せ、ドライブする際に便利すぎるのが、キャビンを後席に固定し、愛犬の安全性の高いドライブベッドとして利用できる点。つまり、単品のドライブベッドとペットカートの両方を車内に持ち込むのに対して、スペースの占有率が大きく減ることになる。キャビン一体型のミリミリライトアルファEGロングの利用時には、別途、ドライブベッドを後席に装着し、ペットカートを丸々、ラゲッジルームに積んでいたのだ(とはいえ、一体式だから、横置きでコンパクトに収納できる。下の写真はコンパクトワゴンのVWゴルフⅦヴァリアントのラゲッジルームにミリミリライトアルファEGロングを横置きしたところ。十分な荷物スペースが確保できる)。
が、FikaGo FLYTTA PLUSなら、愛犬とのドライブ時にキャビンを外して後席に装着し、折り畳み時の寸法がW530×D330×H555mmの車体部分だけをラゲッジルーム(またはトランクルーム)に積めば良く、ラゲッジルームの積載に大きな余裕が生まれることになる。愛犬とのドライブ旅行はどうしても荷物が多くなりがちで、旅行荷物とペットカートの積載に悩んでいた愛犬家も、これなら安心だろう。今回、FikaGo FLYTTA PLUSの車体部分をラゲッジスペースに余裕で積み込めたクルマは、スバルの新型クロストレック。ラゲッジスペースの寸法は、実測で奥行810mm×最小幅1090mm×最低天井高690mm。同時に積み込んだ2つのキャリーケース(約33L)はそれぞれ約H540×W365×D230mmである。
しかも、キャビンが取り外せ、独立して使えるということは、ドライブ旅行の滞在先で、愛犬自身の臭いがついた、初めての場所でも安心して寛げ、就寝できるドッグベッドとしても利用できるのだから嬉しい。持ち運びに便利なキャビンハンドル、およびショルダーストラップも付属されているから、比較的軽量なキャビンだけの持ち運びも楽々だった。