■石川真禧照のK-CAR徹底解剖
広い室内空間とアクティブなオフロードスタイルを融合したSUV系の軽ハイトワゴン、それが「スペーシア ギア」だ。デビューは2018年12月だったが、2020年8月に安全装備などを充実させたマイナーチェンジ、そして2021年12月には外観の変更と、特別仕様車の設定を追加している。
内装もアクティブライフを意識
「スペーシア ギア」はベーシックな「スペーシア」と、迫力と存在感の「スペーシア カスタム」に追加されたアクティブ志向のハイトワゴン。その特徴のひとつに個性的な外観が挙げられる。その違いをまとめてみると、専用のフロントバンパーとリアバンパーにはじまり、丸型のヘッドランプはLEDランプ、ポジションランプやフォグランプもLEDを使用している。フロントグリルは専用のデザインで、ガンメタ色にペイントされている。
他にもガンメタ色はサイドアンダーガーニッシュ、ヘッドランプガーニッシュ、サイドドア、バックドアガーニッシュにも用いられている。ドアハンドルやドアミラーもガンメタ色にペイントされている。ルーフレール、14インチアルミホイールも専用の装備。車体色もガンメタがルーフ色での2トーンルーフ5色、モノトーン3色も設定されている。
内装もアクティブライフを意識している。後席右側の前にはパーソナルテーブル。これにはドリンクホルダー2か所、ショッピングフック3か所が装備されている。もちろん使用しないときは、前席背もたれに折りたたまれ、収納されている。ファブリックシートの表皮は撥水加工が施された。色使いもメーターやエアコンの周囲にはオレンジの加飾、インパネカラーパネルはガンメタを採用している。
2021年12月に「ギア」シリーズに加わった特別仕様車「MY STYLE」は「ギア」にさらにおしゃれな雰囲気を加味したモデル。外観では、ホワイトのサイドドアガーニッシュやドアハンドル、アルミホイールが目を引く。インテリアはブラウン基調のパネルやシート表皮を採用している。車体色もルーフに白色を用い、2トーンに仕立てたタイプを4パターン用意し、特別感を出している。
車体のスペックはノーマルの「スペーシア ギア」と同じ。最低地上高も同じだ。「ギア」のパワーユニットは直列3気筒DOHC、0.66ℓ+モーターの組み合わせ。エンジンは自然給気とターボが用意されており、モーターは直流同期型を使用している。性能だが、出力は自然給気が52PS、60Nm、ターボは64PS、98Nm。モーターは3.1PS、50Nmの性能を有している。