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知ってる?「頗る」の読み方と言葉の意味

2023.06.30

一度は目にしたことがあるであろう、「頗る」という表記。文脈から大体の意味合い想像できるものの、正しい読み方がわからない人も多いのではないだろうか。そこで本記事では、「頗る」の正しい読み方や意味、使用シーンや類語を解説する。併せて紹介する「偏る」との違いや、英語表現もぜひこの機会にチェックしてほしい。

頗るとは

まず、「頗る」の読み方と意味から見ていこう。言葉の使用シーンや例文もチェックしておこう。

読み方は「すこぶる」

「頗る」の正しい読み方は「すこぶる」。使われている漢字「頗」を音読みすると「は」、訓読みすると「かたよ(る)」と読める。また、「頗る」の「すこ」は「少し」の「すこ」、「ぶる」は「もったいぶる」「大人ぶる」から引用されている。

意味

「頗る」は「程度がはなはだしいさま、非常に」「 少し、いささか」といった意味を持つ言葉。漢字表記「頗」は「公平でないこと」「たいそうなこと」を指す。また、「頗」を使った熟語としては、「偏っていて不公平なこと」を意味する「偏頗」(へんぱ)が代表的だ。

「偏る」との違い

「頗る」と同じような読み方をする表現「偏る」(かたよる)がある。「偏る」は「ある基準や中心から外れて一方へ寄ることや傾くこと」「一部分に集中して全体の釣り合いを欠いた状態または不均衡になること」を表すため、「頗る」とは異なる意味を持つ言葉だ。

使用シーン

「頗る」は、物事や言動の程度が、通常ではなく「非常な様子」を指す場面で使われる。

【例文】

「食事を3食しっかり食べたほうが頗る体調がいい」

「彼はコンペの結果に頗る満足している」

「彼女のあの態度は頗る迷惑だ」

「先輩は周りと比べても頗る真面目だ」

「頗る」の類語

次に「頗る」と同じような意味を持つ類語を紹介する。表現の幅を広げるのに役立ててほしい。

激しい(はげしい)

勢いがたいへん強いこと、また程度が度を過ぎてはなはだしいことを指す言葉。場面によっては「烈しい」「劇しい」とも表記できる。

【例文】

「激しい風雨に襲われた」

「気性の激しい人とは合わない」

「インフルエンザで激しい頭痛に悩まされる」

「今日は暑さが激しい一日になりそうだ」

酷い(ひどい)

度を超していることや、程度がはなはだしいことを指す表現。「非道い」とも表記できる。

【例文】

「昨日は一日中酷い寒さだった」

「今年の梅雨は酷い雨が続いた」

「昨年は本当に酷い目に遭った」

「彼は社内でも酷い性格だと有名だ」

途轍もない(とてつもない)

途方もないこと、また並外れていることを意味する言葉。

【例文】

「私は途轍もなく大きな計画を立てようとしていた」

「彼は今まで出会ったことのない途轍もない力の持ち主だ」

「彼女の時間とお金の浪費は途轍もない」

「途轍もない過ちを犯してしまった」

猛烈(もうれつ)

勢いが強く激しい様子や程度がはなはだしいことを指す表現。

【例文】

「昨日は猛烈な寒波に襲われた」

「猛烈に勉強して東京大学に合格できた」

「あの車は猛烈なスピードで走り去っていった」

「今年、彼女は猛烈に忙しかった」

「頗る」の英語表現

最後に、「頗る」と同じような意味を英語で表した言葉と例文を確認していこう。

extreme

極度の、非常なといった意味で使われる表現。

【例文】

”Noise is an extreme nuisance.”

(騒音はいい迷惑だ )

”That would be the extreme case.”

(それは極端な場合だろう)

”The negotiations displayed extreme reluctance.”

(その交渉は大いに渋られた)

”His story is extreme.”

(彼の話は極端だ)

intense

激しいこと、また強烈なことを指す言葉。

【例文】

”Recorded intense heat today.”

(今日で強烈な暑さを記録した)

”He felt oppressed by the intense heat.”

(彼は猛暑に苦しめられた)

”The traffic is intense in this area.”

(この地方では車の往来が激しい)

”The wind was intense yesterday.”

(昨日は風がきつかった)

”Intensing in her studies was a good experience.”

(一心不乱に勉強したことは彼女にとっていい経験となった)

flagrant

目に余ること、はなはだしいことを意味する表現だ。

【例文】

”He had a flagrant disrespect for the law.”

(彼は目に余る法律無視をしていた)

”The act is a flagrant violation of human rights.”

(その行為は目に余る人権侵害だ)

”That is a flagrant breaking of the rules.”

(それは明らかに規則違反だ)

”This is a flagrant betrayal.”

(これはまさしく背信行為だ)

excessive

過度なこと、また極端なことを指す際に使う言葉だ。

【例文】

”His act is excessive.”

(彼の行為は程度が過ぎている)

”The company made excessive demands on me.”

(私は会社から過剰な要求をされた)

”It’s not good to take excessive care.”

(手を入れ過ぎるのは良くないことだ)

”I spoke with excessive force.”

(私はあり余った勢いで発言した)

文/編集部

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