OpenAIが開発した人工知能の一種で、テキストで質問したことに対して自然な会話形式でAIが答えるサービス「ChatGPT(チャットジーピーティー)」。
このたびLINEリサーチでは、日本全国の男女を対象に、「ChatGPT」の認知率や利用意向などについて、2023年3月に実施した調査に続き、2度目の調査を行ったので、結果をお伝えしよう。
「ChatGPT」の認知は全体では約7割、前回調査から大幅に増加
まずは「ChatGPT」について知っているか、使ったことがあるかどうかを聞いたところ、全体では、「知っているし、使ったことがある」が1割超、「知っているが、使ったことはない」が5割台後半となった。
これらを合わせた「ChatGPT」を知っている人は約7割となり、過半数以上の人が認知していることが判明。
男女年代別でみてみると、認知については男女ともにどの年代も6割以上となった。その中でもやや男性のほうが認知度が高い傾向となっている。また、利用経験は、女性に比べると男性のほうが高く、特に男性10代では4割以上と最も高くなっていた。
以下グラフは男女年代別のTableau集計結果※だ。
前回実施の調査では、約3割だった認知に対して、今回の6月実施調査の認知は40ポイント以上大幅に増加し、約7割となった。
この3ヶ月の間に男女問わず幅広い年代に認知が広がった様子がわかる。前回は、4.8%だった利用経験も15.2%と10ポイント以上伸長している。
「ChatGPT」を「ぜひ利用してみたいと思う」人は男女ともに10代がもっとも高い
続いて、「ChatGPT」について説明をしたうえで、「ChatGPT」を利用したいと思うかを聞いた。
全体では、「ぜひ利用してみたいと思う」が1割超、「機会があれば利用してみたいと思う」が4割強となり、それらを合わせた『利用してみたいと思う』人は5割台後半となった。
一方で、「あまり利用してみたいと思わない」、「まったく利用してみたいと思わない」を合わせた『利用してみたいと思わない』人は2割強となり、「どちらともいえない」という人も約2割いた。
男女年代別でみると、男女ともに10代で「ぜひ利用してみたいと思う」が2割台後半から3割台とやや高くなっている。また、男性20代~40代でも2割台となり、男性の若い年代でより積極的な利用意向がみられた。
男性60代と女性40代~60代で『利用してみたいと思わない』人が3割前後と他の年代に比べるとやや高い傾向がみられる。以下グラフは男女年代別のTableau集計結果※だ。
前回実施の調査では、『利用してみたいと思う』人の割合は42.4%であったが、今回の6月実施調査では10ポイント以上増加し55.9%となった。認知ほどの大幅な増加は見られなかったが、前回に比べて利用してみたいと思う人が増えている様子がわかる。
また、利用経験者の利用意向も約6割となり、実際にサービスを利用した人も、今後も積極的に利用したい傾向がうかがえる。