ハーマンインターナショナルは同社が展開する世界最大級のオーディオブランド「JBL」から、サウンドバーシステムの最新モデル「BAR 500」を2023年7月7日より発売を開始する。
価格はオープン価格。JBLオンラインストア販売価格は7万1500円(税込)。
7基のスピーカーと大口径サブウーハー1基が創り出す圧倒的な立体音響空間
サウンドバー部には、2ウェイ構成のセンター左右用スピーカー5基のほか、両端にサラウンド用ビームフォーミングスピーカー2基を搭載。
また、サウンドバー部とは別に、上位モデルの「BAR 1000」と同じ出力数を誇る300Wのハイパワーアンプを搭載した250mm径の独立型ワイヤレス・サブウーハーがセットとなり、合計8基による贅沢なユニット構成を採用している。
この総合出力590Wという圧倒的なパワーにより、8つのスピーカーが的確に駆動。映画館さながらの本格サウンドを自宅のリビングルームで楽しめる。
大口径サブウーハーが実現する映画館の“リアルエフェクト”
JBLが75年以上の歴史の中で培った大口径ウーハー技術によって、ワイヤレス・サブウーハーからの正確でキレのある重低音は、映画の演出には欠かせない、轟くような機体の発射シーンや雄大な大群の足音などに、迫力を与えるだけでなく重層的に低音の違いを描き分けることも可能だという。
映画のサウンドの中で重要な役割を果たす「LFE(Low Frequent Effects)」は、爆発音や地鳴り、激流の音など、耳で聞こえる音とは異なる大量の空気を正確に振動させて伝える低域音だ。
一般的にこの重低音を再生させるサブウーハーは、大口径のものほど小さな上下運動(振幅)で大量の空気を正確に振動させることができるため、ロケットの噴射音や滝の唸るような怒号のシーンでよりリアリティを感じることができると言われている。
映画館のサウンドを作り続けてきたJBLの大口径サブウーハーは、大音量で鳴らすためではなく、正確な「LFE」再生のために、細部までこだわり抜いた設計となっているという。
また、夜間の映画鑑賞時に近隣への音漏れが気になる場合は、低音のレベルを5段階で調整することも可能だ。
圧倒的な没入感を与える「リアルサラウンド」と「バーチャルハイト」のハイブリッド方式
このモデルでは、JBL独自の「MultiBeam」技術による「リアルサラウンド」とDolby AtmosⓇによる「バーチャルハイト」のハイブリッド式サラウンドサウンドを採用している。
「MultiBeam」は、部屋の壁や天井に向かってビーム上に放出した音を反射させ、視聴位置の左右後方からサラウンドの音声成分を再現することで、水平方向に広大なサウンド空間を描き出す技術だ。
また、最新の立体音響サラウンドフォーマットであるDolby Atmosによる「バーチャルハイト」は、空間の高さを表現。雨や落雷、空中を旋回するヘリコプターなどの頭上にある音声情報を再現することで、映像にさらなる立体感をもたらす。
これら2つの革新的な技術の組み合わせにより、同社では「前後左右の二次元的な平面空間に加え、高低までも描き出す三次元的な立体空間に包まれる映画館のような『イマーシブオーディオ(没入感)』をご自宅でご体感いただけます」と説明している。
セリフなどの声成分を明瞭に聞き取りやすくする独自技術「PureVoice」テクノロジー
上位モデル「BAR 1000」のために独自開発をしたダイアログ・エンハンス技術「PureVoice」テクノロジーを本モデルにも搭載。
これは独自のアルゴリズムを使用して声の成分をリアルタイムで解析。声の成分の輪郭を際立たせ明瞭度を高める革新的な技術だ。
飛行シーンや銃弾が飛び交うシーンも多いアクション映画や、壮大なオーケストラのBGMで迎えるクライマックスの場面でも、迫力を損なうことなく重要なセリフをしっかりと聞き取ることができる。
「音」だけでなく「映像」も最新のデジタルフォーマットに対応
「BAR 500」に搭載されている映像・音声の伝送規格は、最新のフォーマットに対応している。
まず音声面では、Dolby Atmosの伝送も可能な「eARC(Enhanced ARC)」対応のHDMI端子に加え、デジタル放送やデジタルコンテンツの著作権保護技術である最新の「HDCP2.3(High-bandwidth Digital Content Protection)」に準拠した1系統のHDMI入力、さらに光デジタル入力など、豊富な入力端子を備えている。
そして映像面では、色の明るさの幅(ダイナミックレンジ)を拡張表現できる表示技術、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応。ダイナミックHDRのDolby VisionとHDR10+のパススルーにも対応しており、HDRに対応した4Kテレビの色階調表現力も最大限に発揮させることができる。
Wi-Fi6内蔵で音楽やスマートホームにもフル対応
最新のWi-Fi6に対応したデュアルバンドWi-Fiを内蔵。Appleの「AirPlay2」をはじめGoogleの「Chromecast built-in」、Amazonの「Alexa Multi-Room Music」などを通して、スマートフォンやタブレットからシームレスに音楽をストリーミング再生することが可能だ。
設定から音楽再生まで一元管理を可能にする統合型アプリ「JBL ONE」を準備
JBLのネットワーク対応製品を、設定から音楽再生まで一元管理する統合型アプリ「JBL ONE」に対応。複雑なWi-Fi設定や、部屋の測定を行なう「キャリブレーション」などの機器設定や音質調整をはじめ、各種音楽サービスをまたがった楽曲検索など、このアプリ1つでシームレスな体験を提供する。
BAR 500の主な仕様
タイプ/5.1chサウンドバーシステム
カラー/ブラック
最大出力/総合出力590W
サウンドバー部:50W×4(ウーハー)+ 30W×3(ツイーター)、サブウーハー部:300W
チャンネル数/5.1ch (MultiBeam + バーチャルハイト)
周波数特性/35Hz〜20kHz(-6dB)
スピーカー構成/サウンドバー部:46×90mm楕円形ドライバー×4、20mmツイーター×3、 2.4GHz無線、25cm径ダウンファイアリング
入出力端子/HDMI 1入力/1出力(eARC対応)、光デジタル入力、Bluetooth、Wi-Fi、Ethernet
Bluetoothバージョン/5.0
サイズ(H×W×D)/サウンドバー:高さ56×幅1017×奥行き103.5mm、サブウーハー:高さ440×幅305×奥行き305mm
重量/サウンドバー:2.8kg、サブウーハー:10kg
付属品/リモコン(単4乾電池2本付属)、電源コード×2、HDMIケーブル(1.2m)、壁取り付け用キット
発売日/2023年7月7日(金)
関連情報
https://jp.jbl.com/
構成/清水眞希