今や、インターネットは若者だけのものではない。シニア世代もパソコンやスマホでネットを活用し、様々な最新情報をキャッチし、多彩なコンテンツを楽しんでいるはずだ。
では、イマドキのシニアはいったい、どれくらいの時間をネットに費やしているのだろうか?
NTTドコモ モバイル社会研究所はこのほど、全国の60~79歳男女1,350名を対象に「シニアのインターネット利用時間」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
60代で1日1時間以上ネットを利用する人は半数、70代では約3割
図1は、スマホ・パソコン・タブレット・ケータイからなるインターネットの利用時間を性年代別に示したものだ。1日1時間以上ネットを利用する人の割合は、60代の男性で約6割、60代の女性で約半数となり、70代は約3割という結果になった。
図1. インターネット利用時間(性年代別)
男性はスマホとパソコンの利用時間が同一、女性はスマホ利用時間が長い
スマホとパソコン別に利用時間を見ていくと、スマホの利用時間は、男女でほとんど変わらなかった。しかし、パソコンの利用時間は男女で大きく異なり、男性のほうが女性よりも長くパソコンを利用する傾向にあり、ほぼスマホと同時間利用していることがわかった。
図2. シニアのネット利用時間の平均(スマホ・パソコン別)
関東・近畿のシニアのネット利用時間が長い傾向
地域別のインターネット利用時間を調べたところ、60代では関東・近畿が全国平均より長く、70代は関東・近畿・北陸甲信越が平均より長いという結果になった。
図3. インターネット利用時間 地域別
<調査概要>
調査方法:訪問留置調査
調査対象:全国・60~79歳男女
有効回答数:1,350
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期:2023年1月
出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所
構成/こじへい