AIサポート機能『税金スッキリくん』を提供するスタートアップ税理士法人では、起業時に税理士をつけなかった起業5年以内の経営者を対象に「税理士起用」に関する調査を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
起業時に税理士をつけなかった理由が明らかに
始めに起業時に税理士をつけなかった理由について調査した。
「税理士をつけていなかった理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『経費削減のため(48.3%)』と回答した経営者が最も多く、次いで『税理士をつけるほどの売り上げを想定していなかったため(42.0%)』『自分や従業員で対応できると思ったため(27.7%)』『会計ソフトを使用できるため(22.5%)』『税理士の選び方が分からなかったため(11.8%)』と続いた。
およそ半数が経費削減のため、と回答したことになる。起業時は売上の目途が立たないことが多く、出費を増やせないと考える経営者が多いのかもしれない。
税理士をつけなかったことにより約7割が10万円以上損失
前項の調査で、起業時には経費をかけたくないという理由から、税理士をつけない経営者が多いことが明らかになった。
では、税理士をつけなかったことによる失敗や損失はなかったのか。
そこで「税理士がいなかったことで損をしたことや失敗したことはありますか?」と質問したところ、2割以上が『はい(23.0%)』と回答した。
これらの失敗によってどのくらいの損失があったのだろうか。
「それによりどのくらいの損害が生じましたか?」と質問したところ、『10万~99万円(40.3%)』との回答が最も多く、次いで『10万円未満(30.5%)』『100万~499万円(20.2%)』『500万~999万円(4.7%)』『1,000万円以上(4.3%)』となった。
およそ7割が10万円以上の損害が生じたと回答しており、税理士をつけなかったことによる損害は大きかったと感じている人が多いと推測できる。
損失後に税理士をつけた企業は約半数!しかし再びつけなくなった企業が2割
「失敗を経験した後、税理士をつけましたか?」と質問したところ、半数以上が『はい(51.5%)』と回答した。
では、現在も引き続き税理士をつけているのか。
「現在も税理士をつけていますか?」と質問したところ、およそ2割の方が『いいえ(17.5%)』と回答している。失敗後に税理士をつけたにもかかわらず、現在はつけていない理由とは何か。
再び税理士をつけなくなった理由とは
・経費削減(40代/男性/大阪府)
・高額だから(50代/男性/福岡県)
・費用がかかるから(50代/男性/大阪府)
・節約(50代/男性/茨城県)
ほとんどが、税理士をつけることによりかかる費用を節約するためと回答した。税理士にかかる経費は大きいと感じている人が多いようだ。
税理士をつける・つけないことによる負担
経費以外にも、税理士をつけたことによって生じる負担があるのだろうか。
「税理士がいることで大変なことや苦労することは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『税理士の対応が遅い(30.3%)』と回答した人が最も多く、次いで『自分や従業員の知識不足を感じることがある(29.3%)』『日常的な報・連・相がしづらい(23.2%)』『会社特有の事象に対応できていないと感じる(23.2%)』『コミュニケーションに不安がある(20.2%)』と続いた。
税理士をつけることは、メリットだけではなくさまざまな負担があることがわかる。
逆に、税理士がいないことで生じる苦労にはどのようなことがあるか調査した。
「税理士がいないことで大変なことや苦労することは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『決算、確定申告(40.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『節税対策(31.5%)』『税理に関する知識不足(26.4%)』『日常的な事務作業(21.2%)』『税務に必要な人手の不足(19.1%)』という順になった。
決算や確定申告で苦労すると回答した経営者が4割以上という結果が出ているほか、節税ができなかったり、知識が不足していたりして大変な思いをすると感じた経営者も多いようだ。
調査概要/「税理士起用」に関する調査
調査期間/2023年5月24日(水)〜2023年5月26日(金)
調査方法/リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
調査人数/1015人
調査対象/調査回答時に〝起業時に税理士をつけなかった起業5年以内の経営者〟と回答したモニター
モニター提供元/ゼネラルリサーチ
関連情報
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構成/清水眞希