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iOS 17の対象外となったiPhone X、iPhone 8はそもそもどんなモデルだった?

2023.06.24

2023年6月。世界のiPhoneユーザーを驚かす事件がありました。

それは、新「iOS 17」発表での出来事でした。iPhoneの歴史を変えたといって過言ではないモデル、「iPhone X」「iPhone 8」にいよいよ、さよならをする事実が突きつけられたのです。

新「iOS 17」はiPhone XとiPhone 8/8 Plusに対応しない

iPhoneをコントロールするOS(オペレーティングシステム)は「iOS」と呼ばれます。iOSは例年6月ごろに行われるアップルのイベント「WWDC」(Apple Worldwide Developers Conference)にて、新システムが発表されます。

そして、その年の9月ごろに新型iPhoneへデフォルトで搭載されます。

iOS 17は2023年6月に発表され、順調にいけば2023年9月に「iPhone 15(仮称)」シリーズへ搭載されるはずです。

一方で、旧型となる「iPhone 14」シリーズ以前のモデルもiOS 17に対応し、アップデートが可能となるのですが、iOS 17には以下のモデルがアップデート対応と指定されたのです。

iPhone 14
iPhone 14 Plus
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Pro Max

iPhone 13
iPhone 13 mini
iPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro Max

iPhone 12
iPhone 12 mini
iPhone 12 Pro
iPhone 12 Pro Max

iPhone 11
iPhone 11 Pro
iPhone 11 Pro Max

iPhone XS
iPhone XS Max

iPhone XR

iPhone SE(第2世代以降)

つまり、iPhone XとiPhone 8/8 Plusは対応モデルへ、名前を連れることはかなわなかったのです。

iPhone X

iPhone 8/8 Plus

新iOSにアップデートしなくても、iPhoneを稼働させることは可能です。しかし、セキュリティ面への不安、アプリの非対応などなど、旧iOSのままでiPhoneを利用することは、時間と共にリスクが増えることにつながります。

そう、iPhone XとiPhone 8/8 Plusにさようならを言う日が近づいているのです。

iPhone XとiPhone 8/8 Plusを振り返り、比較してみよう

iOS 17へのアップデート対応モデルから外れたiPhone XとiPhone 8/8 Plusですが、両モデルは前述したように、iPhoneの歴史を変えるモデルでした。そこで、両シリーズの性能などを振り返り、比較してみましょう。

iPhone XとiPhone 8/8 Plusの基本性能を比較

2017年9月に発表されたiPhone XとiPhone 8/8 Plus。iPhone XはiPhoneのアイコニックな装備でもあったホームボタンを廃止。ディスプレイを液晶から有機ELに変更し、さらにはTrueDepthカメラによる顔認識「Fce ID」を搭載。〝次世代を担うiPhone〟として先進的な機能を多数搭載しました。

Face ID

容量は64GBと256GBを用意。チップにはA11 Bionicをセレクト。ボディカラーはスペースグレイとシルバーがラインアップしました。

スペースグレイとシルバー

一方のiPhone 8/8PlusはiPhone 6から続くトラディショナルなデザインを踏襲。ワイヤレス充電対応やガラスとアルミニウムのボディに、Touch ID対応のホームボタンを採用するiPhoneの究極形を目指しました。

ワイヤレス充電対応

容量は64GB、128GB、256GBから選べ、チップはA11 Bionicを採用。ボディカラーはゴールド、シルバー、スペースグレイ、(PRODUCT)REDがラインアップしました。

サイズと重量

iPhone X

高さ:143.6mm
幅:70.9mm
厚さ:7.7mm
重量:174g
ディスプレイ:5.8インチ 2436×1125ピクセル解像度、458ppi

iPhone 8

高さ:138.4mm
幅:67.3mm
厚さ:7.3mm
重量:148g
ディスプレイ:4.7インチ 1334×750ピクセル解像度、326ppi

iPhone 8 Plus

高さ:158.4mm
幅:78.1mm
厚さ:7.5mm
重量:202g
ディスプレイ:4.7インチ 1920×1080ピクセル解像度、401ppi

メインカメラ

iPhone X

12MP広角カメラと12MP望遠カメラ
広角:ƒ/1.8
望遠:ƒ/2.4
光学ズーム、最大10倍のデジタルズーム、デュアル光学式手ぶれ補正

iPhone 8

左)iPhone 8 Plus右)iPhone 8

シングル12MPカメラ(広角)
広角:ƒ/1.8絞り値
最大5倍のデジタルズーム、光学式手ぶれ補正

iPhone 8 Plus

デュアル12MPカメラ(広角と望遠)
広角:ƒ/1.8絞り値
望遠:ƒ/2.8絞り値
2倍の光学ズームイン、最大10倍のデジタルズーム、光学式手ぶれ補正

iPhone XとiPhone 8/8 Plusの買い取り価格はいくら?

残念ながらアップルのサポートが終了する予定のiPhone XとiPhone 8/8 Plusですが、中古買い取り価格はいくらぐらいでしょうか?

大手スマホ買い取り会社のホームページを参考に、2023年6月下旬時点での買い取り価格をご紹介します。

なお、スマホの買い取り価格はiPhoneのコンディション、パッケージの有無などで大きく異なりますので、あくまで参考としてご確認ください。

また、キャリア別、SIMフリーモデルに関わらず、買い取り価格はほぼ同一と扱います。

iPhone Xの買い取り価格(参考)

64GBモデル

未使用品買い取り価格 2万6000円
中古買い取り価格1万5000円〜2万1000円

256GBモデル

未使用品買い取り価格 3万円
中古買い取り価格1万8000円〜2万5000円

iPhone 8の買い取り価格(参考)

64GBモデル

未使用品買い取り価格 1万8000円
中古買い取り価格9000円〜1万2000円

128GBモデル

未使用品買い取り価格 2万円
中古買い取り価格1万円〜1万3000円

256GBモデル

未使用品買い取り価格 2万1000円
中古買い取り価格1万1000円〜1万4000円

iPhone 8 Plusの買い取り価格(参考)

64GBモデル

未使用品買い取り価格 2万4000円
中古買い取り価格1万3000円〜1万8000円

128GBモデル

未使用品買い取り価格 2万6000円
中古買い取り価格1万5000円〜2万円

256GBモデル

未使用品買い取り価格 2万7000円
中古買い取り価格1万6000円〜2万1000円

iPhone XとiPhone 8/8 Plusはいつまで現役で使える?

2023年発表のiOS 17に対応しないことが明らかになったiPhone XとiPhone 8/8 Plusですが、いったいいつまで現役で使えるでしょうか?

新iOSが登場し、新型iPhoneが発表された後も、旧iOSがファイナルアップデートされるケースが例年見られます。そのアップデート次第ではありますが、現役で両シリーズが使えるのは、2024年の「iOS 18」登場までが目安になるかもしれません。その意味では2024年6月〜9月までを目処に、両シリーズを利用しているユーザーは買い換えを考えてもよいのではないでしょうか。

※データは2023年6月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/中馬幹弘

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