環境省、経済産業省、国土交通省の3省による、太っ腹な補助金制度「住宅省エネ2023キャンペーン」が始まった。既存住宅の窓(ガラス・サッシ)の断熱改修工事を支援する「先進的設備導入促進事業(窓リノベ事業)」と、子育て世帯・若者夫婦世帯を対象とした「こどもエコすまい支援事業」の2つを使えば、最大で260万円もの補助金が獲得できる。
特に窓の断熱工事は暑さが厳しくなる前の今がチャンス!補助金制度の概要と手続きについて紹介しよう。
申請期間は予算の上限に達した段階で終了
お得な省エネリフォーム補助が受けられる期間は、2023年3月下旬から予算上限に達するまで。実際に工事を行う施工会社のサイトを見ると、1社が「締め切りは遅くとも2023年12月31日まで」、1社が「締め切りは未定ですが、予算上限があるので、みなさまお早目に」と記載されている。
締め切りが心配な人は予算の執行状況が「住宅省エネキャンペーン2023」(https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp/)に掲載されている。6月15日の段階で、「こどもエコすまい支援事業」の交付済み予算枠が55%、「窓リノベ」が32%、「給湯器」が9%だったので、夏までの申し込みならば、申請には十分間に合う。
涼しく過ごすためには夏前の今こそリノベのチャンス。もちろん、冬の結露対策を目的とした窓リフォームでも省エネ補助の対象となるので、検討してみては?
今回のキャンペーンは申請に関して1点、注意点がある。申請は、リフォームや新築工事の請負契約をした事業者、もしくは新築住宅を分譲した事業者が申請手続きをすることが定められている。実際にリノベしたいと考えている個人のユーザーは、今回、申請者にはなれない。
申請は原則的に工事完了後だが、着工時に予約申請することも可能なので、まずは担当の施工会社に相談してみよう。見積もりと同時に補助金の金額も詳しく算出してくれるはず。どの会社が申請可能なのかについては、キャンペーンのサイトに全国の一覧表が掲載されている。ご近所で、これまで取引のあった施工会社が、申請可能事業者として掲載されているかも。
窓のリフォームで最大200万円の補助金
住まいの中で、最も熱の出入りが多い場所が窓。特に省エネ効果の高い断熱窓にリフォームする費用に対して、補助金がもらえる制度が「先進的設備導入促進事業(窓リノベ事業)」。それぞれの工事の内容に応じて一戸当たり5~200万円までの補助金が交付される。
内窓を付けることで生まれる空気層は、断熱効果に加え防音効果も得られるから、リモートワークを快適にしたいと考える人もぜひ。内窓だけでなく外窓の交換も寄付の対象なので、窓を新しく替えたいと考えているなら、今がチャンスだ。
現在、窓のリフォームでは高齢者の熱中症対策として子ども世代からのニーズが多く、施工会社への問い合わせが相次いでいる。さらに、東京都民ならば、東京都の補助金制度(既存住宅における省エネ改修促進事業)でも窓のリフォームについて補助金制度がある。両方申請できるのか?どちらがお得か?興味のある人はぜひ施工会社に相談してみて。