空港の免税品店。ここで買う酒類は、本当に安いのか?
もちろん、その国の酒税や付加価値税、これから渡航する国の関税がかかっていないのだから安いはず。また、日本では極端に流通量の少ない酒を海外の免税品店で安く購入できる、ということもある。
つまり、銘柄によっては日本で買うよりぐっと安くなるという現象もあり得るのだ。しかし、その現象を見極めるスキルというのも必要らしく、銘柄の名前やその流通状況などを正確に把握していないと「むしろ割高な値段で買ってしまった」ということも……。
免税品店で安い酒を探す
6月8日、シンガポール・チャンギ国際空港。
筆者は日本へ帰国するため、この空港で8時間も待機していた。さすがは格安航空会社、乗り継ぎ便も非常に難儀する組み合わせである。8時間、筆者は何をしたらいいのか……。
仕方がないから、免税品店へ行ってみる。
知人への土産を忘れていたので、ここはこの免税品店で酒でも購入することにした。が、筆者は貧乏人である。あまり高い酒など買えるわけがない。ここは物価の高いシンガポールだが、それでも何とか安い酒を探してみる。
「お客様、何をお探しでしょうか?」
「あ、いや……その、で、できるだけ安い酒を……」
「なら、こちらはいかがでしょうか? 100シンガポールドル(約1万500円)です!」
「もっと安いものを!」
こんなやり取りをしつつ、必死に安い酒を探す筆者。貧乏ライターは辛いぜ!
そんなこんなで見つけ出したのが、この2銘柄。
セントレミーVSOP1,000mlと、アペロール1,000ml。前者は33シンガポールドル(約3,500円)、後者は21シンガポールドル(約2,200円)である。
とりあえず買ってしまったが、これは本当に「お得」なのか?