小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

処分の種類、実名報道の可否、最低限覚えておきたい「20歳未満の少年事件」と「通常の刑事事件」の違い

2023.06.30

3. 少年に対する処分の種類

少年事件について、家庭裁判所が行う保護処分は以下の3種類です。

①保護観察

少年は保護観察官や保護司の指導・監督を受け、社会の中で更生を目指します。非行が比較的軽微な場合には、保護観察処分となる傾向にあります。

②少年院送致

少年を少年院に収容し、矯正教育を行います。社会の中で更生が難しい少年については、少年院送致が選択されるケースが多いです。

③児童自立支援施設送致

少年を児童自立支援施設に収容し、更生指導を行います。児童自立支援施設は、少年院よりも開放的な施設となっています。

少年が比較的低年齢の場合、児童自立支援施設送致が選択されることがあります。

4. 少年犯罪の実名報道の可否

少年事件については、氏名・年齢・職業・住居・容貌等により、本人である少年を推知できるような記事・写真の掲載が原則禁止されています(少年法61条)。

ただし、18歳または19歳の少年(=特定少年)については、検察官によって正式起訴された場合に限り、例外的に実名報道が許容されています(少年法68条)。

特定少年の犯罪について実名報道をするかどうかは、報道各社が自主的に判断している状況です。

取材・文/阿部由羅(弁護士)
ゆら総合法律事務所・代表弁護士。西村あさひ法律事務所・外資系金融機関法務部を経て現職。ベンチャー企業のサポート・不動産・金融法務・相続などを得意とする。その他、一般民事から企業法務まで幅広く取り扱う。各種webメディアにおける法律関連記事の執筆にも注力している。東京大学法学部卒業・東京大学法科大学院修了。趣味はオセロ(全国大会優勝経験あり)、囲碁、将棋。
https://abeyura.com/
https://twitter.com/abeyuralaw

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。