67.9%の企業で内定辞退あり。フリーランスの採用状況は昨年よりも増加
Q5. あなたの企業で10月以降に内定辞退は発生しましたか。発生した場合、内定者数のうちどの程度の割合で内定辞退者がいたかお答えください。(単数回答、n=465)
Q6. あなたの企業における新卒の入社3年目までの離職率をお答えください。(単数回答、n=500)
Q1で2023年度入社の新卒採用について「新卒採用を実施し、実際に入社した」、「新卒採用を実施し、内定を出したが入社しなかった」と回答した人へ内定辞退が発生したか聞いたところ、67.9%の企業で内定辞退があったことが判明。
また、新卒の入社3年目までの離職率についても聞いたところ、TOP3は「10%未満」22.4%、「11~20%」18.6%、「21~30%」18.0%となった。
Q7. あなたがお勤めの企業でのフリーランスの採用状況についてお答えください。(複数回答、n=500)
続いて、新卒採用活動を実施した企業のフリーランスの採用状況に関しても聞いた。「昨年度フリーランスの採用を実施した」23.4%、「今年度フリーランスの採用を実施した(する予定)」34.0%と昨年の採用よりも10.6ポイントも増え、フリーランスの採用が増加傾向にあることが判明した。
Q8. あなたがお勤めの企業では新型コロナウイルス感染症によって新卒採用に何かしらの影響がありましたか。
新型コロナウイルス感染症によって採用に何かしら影響を受けたか聞いたところ「特にコロナの影響での変更はない」44.4%と「わからない」3.4%を除いた、52.2%の企業で採用に何かしら影響があったようだ。
最も多い影響としては「新卒採用の人数を減らした(減らした年度があった)」で28.8%、次いで「新卒採用をストップした(ストップした年度があった)」19.6%でした。一方で、少数ではありますが「新卒入社時の賃金設定を上げた」企業も約1割程度あることがわかる。
Q9. あなたがお勤めの企業では2024年度入社の新卒採用の予定がありますか。(単数回答、n=500)
2024年度入社の新卒採用の予定についても聞いた。全体では「新卒採用予定がある」と回答したのは85.6%で、2023年度に新卒採用活動を実施した多くの企業で予定をしているようだ。
また、Q7フリーランスの採用状況別にみると、「昨年度以降フリーランスの採用を実施」と回答した企業が、「フリーランスの採用を実施していない(実施する予定はない)」と回答した企業に比べて、新卒採用を積極的に行なう予定のところが多い傾向に。
Q10. あなたはお勤めの会社において人員が足りていると思いますか。(単数回答、n=500)
勤務先の企業において人員が足りていると思うか聞いたところ、「すべての部署で足りていない」7.4%、「多くの部署で足りていない」35.0%、「一部の部署で足りていない」44.0%、とあわせて86.4%もの企業で人員が足りていないことが明らかになった。
人材、製品・サービスに関するコスト
Q11. あなたがお勤めの企業では2023年度と2022年度を比較して賃上げを実施しましたか。
2023年度と2022年度を比較して賃上げを実施したか聞いたところ、新卒社員の「初任給を増額した」企業は54.4%だった。
既存社員の「賃上げをした」企業は48.4%で、ともに約半数の企業が増額しているようだ。また、初任給の減額に関しては2.6%、賃金カットの実施に関しては3.8%という結果が出た。
Q12. あなたがお勤めの企業では2022年4月から2023年3月の期間において製品・サービスの料金改定を実施しましたか。
では、製品・サービスの料金改定(22年4月~23年3月の期間)についてはどうか。最も多かった回答は「料金改定は実施していない」52.8%で、「値下げを行った」企業は2.0%に対し、「値上げを行った」企業は40.6%となった。
また、人事関連でコストカットしたか聞いたところ「人材に関するコストカットを実施した(リストラなど)」15.6%、「ボーナスのカットを行った」15.2%、「減給を行った」9.6%と多くの企業でコストカットが実施されたようだ。
関連情報
https://www.anconsulting.jp/
調査概要
調査機関/アン・コンサルティング株式会社
調査対象/2023年度入社の新卒採用を実施した企業に勤める採用担当者
有効回答数/500サンプル
調査期間/2023年4月10日(月)~4月11日(火)
調査方法/インターネット調査
構成/清水眞希