健康志向の高まりで、必要な栄養を摂ることを意識する人が増えているが、「摂らなければいけない」という義務感を抱く人も多い。義務になると、食事の楽しみも減少してしまうのではないだろうか。おいしく、それでいて栄養バランスもとれていればいうこと無し。そんな思いをアシストしてくれるのが新商品ブランド「サイクルミー(Cycle.me)」だ。
「時間栄養学」という新たな視点を提案
株式会社ドットミー 代表取締役社長 知念孝祥ジョナサンさん
セブン‐イレブンとドットミー、三井物産が展開するウェルビーイングブランド「サイクルミー」は、毎日の生活リズムを整えることをコンセプトに、『時間栄養学』をもとに、朝・昼・夜それぞれの時間帯に合わせたウェルビーイング食品だ。
時間栄養学とは聞きなれないが、何をどれだけ摂るべきかという従来の栄養学に、いつ摂るべきかという新たな視点を取り入れたものだ。これは、人のカラダに備わっている体内時計に着目して生まれたという。
近年、食事の内容や頻度、テレワークによるオン・オフの切り替えの難しさ、未病や予防意識の高まりなどライフスタイルが大きく変化し、食生活や健康について見直す人が増えている。
「栄養を摂らなきゃいけないという義務感がある人が多いと感じています。そこで、『とらなきゃに、しあわせを。』をコンセプトに、本当においしいと思えるものを、時間帯ごとに選ぶシンプルな食生活を提案します。機能と美味しさを叶える商品です。」(ドットミー代表取締役社長 知念孝祥ジョナサンさん)
タンパク質や食物繊維など、不足しがちな栄養素は毎食摂ることが重要だが、研究により、同じ栄養素でも摂る時間によってさらに効果的というのが、時間栄養学の考え方。栄養の効率は時間で変わるという、広島大学大学院の医系科学研究科准教授の田原優さんの監修のもと、開発されている。
「サイクルミー」の商品は、近くにあるセブン‐イレブンでも「カラダを整える」という体験ができるよう、実は2022年2月から都内12店舗で販売を開始し、現在は約1000店舗で取り扱われている。さらに、多くの人に「時間に合わせたおいしい栄養」を届けたいという思いから、セブン‐イレブンオリジナルバージョンとして開発した12品が2023年6月20日から順次発売される。
摂るべき時間がわかりやすいスタイリッシュなパッケージデザイン
セブン–イレブンオリジナルバージョンのサイクルミー12品。オリジナル什器でわかりやすくディスプレイされる。
セブン‐イレブンオリジナルバージョンである新発売のアイテムは、全部で12品。時間栄養学に基づき、朝・昼・夜の時間に合わせた商品展開だ。機能についてのメッセージに加え、時計のロゴで、おすすめの時間帯もわかるパッケージデザインになっている。
従来の機能性食品の場合、「脂肪燃焼」など、オフィスのデスクに置いておくのはためらってしまうようなパッケージだったが、機能を前面に出していないため、おしゃれに持ち運ぶことができる。
時計のロゴで、いつの時間帯におすすめなのかが一目でわかる。(左)ソーダ/シトラスミックステイスト 490mL 価格:149円(右)お茶/ジャスミンティー 500mL 149円(すべて税込み)
朝におすすめの商品は、「ソーダ/シトラスミックステイスト」「ゼリー/マスカット&アーモンドミルク」「プロテインバー/ブラック」の3種類。ソーダは、食物繊維で腸内環境をケアし、ゼリーは、ビタミンや食物繊維が摂れる。さらに、朝のタンパク質は、筋肉の合成を促すなど朝には摂取したい栄養素をプロテインバーで手軽に10g摂ることができる。
これは朝食に置き換えられるのではないかと、試食時に確認してみたところ、
「あくまでも補助食品ですから、朝食にプラスするということを考えてください。ただ、朝食を食べる時間がなかったときなどは、なにも食べないより、こちらを食べてもらうと手軽に栄養を摂ることはできます。」と、ドットミー商品開発部の中野紗希さんと吉田圭織さん。
あくまでも補助食品であるとはいえ、朝食を簡単にすませたり、食べなかったりすることが多い人は、片手で手軽に栄養素がチャージでき、とても便利でヘルシーだと思う。
昼の時間帯は、時計が3時を記していることからも、午後のおやつタイムにチャージするのがよさそう。リラックス効果があるL-テアニンが入ったプロテインクランチチョコなどがラインアップされている。
ひと口サイズのクランチチョコは、デスクでひと口だけ食べたいときなどに対応できるよう、パウチタイプのパッケージなのもうれしい。
夜は、10時の時計表示。夕食で足りなかった栄養素を補うイメージだろう。おつまみスナックになっていて、いつものおつまみをこれに変えることで、明日のためにゆっくり休めるようL-テアニンなどが配合されている。しかも味もおいしく、「とらなきゃに、しあわせを」とは、このことだと筆者は実感した。好みは人それぞれだが、ぜひ一度お試しあれ。