optionキーはMac特有のキーの一つです。どのような使い方ができるキーなのでしょうか?基本の操作や、便利なショートカットキーを紹介します。またoptionキーを押しても効かない場合、どうすれば解消するかもチェックしましょう。
optionキーとは?
optionキーを便利に使いこなすには、キーボードのどこに配置されているか確認しておかなければいけません。Windowsのキーボードにはないキーである点もポイントです。
optionキーはどこにあるかチェック
Macのキーボードに搭載されているoptionキーは、最下段にあるcommandキーの隣に配置されているケースが多いキーです。左右に一つずつ、もしくは左のみにあります。
単独で押しても特に何も起こりません。ほかのキーと組み合わせて一緒に押すことで、一時的に違う文字を入力したり、異なる機能を発揮したりする修飾キーの一つです。
optionキーはWindowsにはない
optionキーはMacのキーボードにのみ搭載されているキーで、Windowsのキーボードにはありません。Windowsのキーボードで同様の機能を発揮するのはAltキーです。
Altキーを押したとき、パソコン本体へ送信されるスキャンコードが同じものであることから、Windowsキーボードを使うときには代わりに使用可能です。
optionキーの活用方法
効果的にoptionキーを使うには、基本操作とショートカットキーを押さえておきましょう。設定に関する基本のショートカットキーに加え、Finder・書類で使えるものをそれぞれ紹介します。
optionキーの基本操作
optionキーはほかのキーと組み合わせて使うキーです。文字キーと使うと特殊な記号を入力でき、optionキーを押しながら画面左上のAppleロゴをクリックするとシステム情報を確認できます。
またBluetoothやWi-Fiネットワークの情報も表示可能です。optionキーを押しながらBluetoothアイコンをクリックするとBluetoothの情報を、Wi-FiアイコンをクリックすればWi-Fiネットワークの情報を確認できます。
optionキーを使う基本のショートカットキー
基本のショートカットキーを使うと、普段は開いていない画面を開けます。閉じないアプリケーションの強制終了や設定を変更したい場合に役立つショートカットキーです。
- commandキー+optionキー+escキー:アプリケーションの「強制終了」ウインドウを開く
- optionキー+音量調整ボタン:サウンド設定を開く
- optionキー+キーボードの明るさ調整ボタン:キーボード設定を開く
optionキーを使うFinderのショートカットキー
Finderを操作しているときに限定して使えるショートカットキーもあります。ファイルやフォルダのスピーディーな管理が可能です。
- commandキー+optionキー+P:パスバーの表示・非表示の切り替え
- commandキー+optionキー+S:サイドバーの表示・非表示の切り替え
- commandキー+optionキー+V:クリップボードのファイルを元の場所から現在の場所へ移動
- optionキー+右矢印:入れ子になったフォルダを全て表示
optionキーを使う書類のショートカットキー
書類作成時に便利なショートカットキーもチェックしておきましょう。文字の装飾や書類内の移動がスムーズになり、作成の手間を省けます。
- commandキー+optionキー+F:検索フィールドへ移動
- optionキー+deleteキー:カーソル左側の単語を削除
- optionキー+shift+上下矢印:カーソルを段落の先頭か末尾へ移動
- optionキー+shift+ー+左右矢印:カーソルを単語ごとに移動
optionキーが効かないときの対処法
押してもoptionキーが反応しない場合、特殊な記号の入力や各種ショートカットキーを使えません。optionキーが効かないときにどのように対処すべきか、状態ごとに解説します。
全てのキーが効かない場合
optionキーも含め全てのキーが効かないなら、キーボードやパソコンの状態が関係しているかもしれません。外付けキーボードを使用中なら、正しく接続できているか確認しましょう。
接続できているにもかかわらず使えないなら、USBポートを変えると使える可能性があります。またほかのキーボードでは入力できるという場合には、キーボードが故障している可能性が高いでしょう。
Macノートブックでキーが効かない状態なら、バッテリー残量が低下しているのが原因かもしれません。電源コンセントへ接続し、バッテリーを充電してから操作してみましょう。
設定が変わっている場合
キーボードの動作を変更するよう設定されており、効かなくなっている可能性もあります。『アップルメニュー→システム設定→アクセシビリティ→キーボード』の順に進むと設定できるスローキーがオンになっていると、optionキーを使うには長押ししなければいけません。
スローキーが原因なら、オフに設定し直せば、長押しせずに使えるようになります。ほかにマウスキーがオンになっており、キーボードで入力できない可能性もあります。この場合はoptionキーを5回押しオフに切り替えましょう。
キーボードレイアウトが適切ではない場合にも、optionキーが効かない可能性があります。
構成/編集部