2022年6月に施行された改正動物愛護法により、犬猫のマイクロチップ装着が義務化や生後56日(8週)齢未満の犬猫の販売禁止などペットを取り巻く状況が変わってきている。
こうした状況の中、新たに獣医となる学生たちはどのような思いで就職活動を行っているのだろうか。ペット医療DXをおこなうTYLは、獣医大学に通う大学生85名に対し、「就職活動に関する実態調査」をおこなった。
獣医学製が抱く就職活動における悩み1位は「相性のよい動物病院がわからない」
獣医学生85名に対し、「就職活動に関して悩んだことはありますか?」と質問したところ、「はい」と答えた人が72.9%、「いいえ」と答えた人が27.1%であった。
「はい」と答えた62人に対し、「具体的にどのような悩みがありますか?」と質問したところ、1位が「相性のよい動物病院がわからない」で37.1%、2位が「自分のやりたいことが明確になっていない」で27.4%、3位が「実習時の対応方法に不安がある」で12.9%という結果に。
続いて、「就職活動はいつ頃からおこなっていますか?」という質問を行ったところ、「5年生の春」が16.5%、「5年生の夏」が16.5%、「5年生の秋」が8.2%、「5年生の冬」が14.1%、「6年生の春」が14.1%、「就職活動をしていない」が23.5%、「その他」が7.1%であった。このことから、もっとも多い時期は5年生の春と夏ということがわかる。
就職においてもっとも重視することは「働く環境」!希望の就職先は「臨床獣医師(小動物)」が最多
最後に、「現在、内定が決まっている病院または企業はありますか?」と質問したところ、「はい」と答えた人が34.1%、「いいえ」と答えた人が55.3%、「答えたくない」と答えた人が10.6%という結果に。
「就職先の希望でもっとも当てはまるものを選んでください」という質問に対しては、圧倒的に多かったのが「臨床獣医師(小動物)」で74.1%。
次いで2位が「国家公務員・地方公務員」で9.4%、3位は「臨床獣医師(大動物)」で7.1%と続く。
「就職においてもっとも重視することは何ですか?」という質問に対しては、1位が「働く環境」で48.2%、2位が「スキルが積めるかどうか」で22.4%、3位が「年収」で14.1%であった。
調査概要
調査テーマ:獣医学生の就職活動に関する意識調査
調査方法 :Vet‘s Surveyを用いたインターネットリサーチ
調査対象者:獣医学生86名
調査実施日:2023年4月17日~5月18日
調査主体:株式会社TYL
構成/Ara