Bondee(ボンディー)
今年1月に上陸したメタバースSNS、「Bondee」が配信後約2か月で100万DLを達成。Z世代を中心とした若年層で話題を呼んでいる。〝メタバースSNS〟と呼ばれてはいるが、実態は「アバターを使ったクローズドなコミュニケーションアプリ」だ。現在、アジア7か国に展開している。
なぜこれほどまでの人気を呼んでいるのか。自身もZ世代である「僕と私と株式会社」の代表取締役・今瀧健登さんが解説する。
「コロナ禍で流行した『どうぶつの森』風なゆるさと、着せ替え機能が人気です。特にアバターの服はY2Kっぽいものが多く、若い世代のトレンドを押さえています。しかし、それ以上にZ世代の心をつかんだのは〝リアル感〟です」
Bondeeが持つ〝リアル〟とは具体的に何を指すのか。
「キラキラとした見栄がなく、現実とのギャップが激しすぎないことです。『映え』が優先される Instagramでは、華やかな日常を〝投稿しなければいけない〟という風潮があります。そこにZ世代の一部は疲弊している。一方、友達が50人までのクローズドなBondeeなら気軽に『疲れた〜』などと投稿できる。この見栄のない感覚こそがヒットの要因だと思います」
〝気軽なSNS〟は、ほかにも写真加工ができない「BeReal」などが人気を集めている。今流行しているサービスの反対の機能を〝あえて〟打ち出すことがヒットの法則かもしれない。
自分専用ルームをカスタマイズ!
ワンルームのような箱に自分のアバターを配置。家具やレイアウトは好きなようにアレンジ可。
友達が増えると……
登録した友達が増えると、ワンルームからアパートのように進化する。
編集ヒロのアバター。近年流行する〝Y2Kファッション〟に着せ替えできる。
「航海機能」で新規の友達を探せる
リアルの友達ではないユーザーを探す「航海」機能。船に乗ったアバター(ランダム)とすれ違う際に交流ができる。
個人チャットも可能
SNSとしてのメッセージ機能も友達同士であれば利用できる。
取材・文/編集部