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ジャガー・クラシックが1961年のレース初勝利を称える限定モデル「E-TYPE ZP COLLECTION」を発表

2023.06.20

世界中の旧モデル愛好家向けにサービスを提供しているジャガー・クラシックは、アイコニックなモデルである「E-TYPE」のレースでの初勝利を称え、2台1組とした7組限定の「E-TYPE ZP COLLECTION」を製作することを発表した。この「E-TYPE」は、市場に1961年より導入してからわずか1か月後、レース用に小規模な変更を施した「E-TYPE」が、初めてサーキットで初勝利し、栄冠を勝ち取った。

今回の「E-TYPE ZP COLLECTION」は、優勝したオリジナルのレース車両からインスピレーションを得たカラーリングを採用し、ドロップヘッドクーペとフィックスドヘッドクーペの2台1組で構成しており、英国コベントリーのジャガー・クラシック・ワークスのエキスパートたちが包括的なレストア作業を行なう。

インスピレーションの源となった2台のレースカーは、それぞれ「ECD 400」と「BUY 1」という登録番号で、1960年代にグラハム・ヒルとロイ・サルバドーリがドライバーを務めた。「E-TYPE ZP COLLECTION」の特徴は、「E-TYPE」のレースの伝統を記念する専用ディテールの数々と、現代的なクルマとしての使いやすさを備えている点となる。

また2023年後半、ジャガーのSV BESPOKEパーソナライゼーションチームは、「E-TYPE ZP COLLECTION」にインスピレーションを得た限定モデルとして「F-TYPE ZP EDITION」を発表予定。このモデルは、5.0リッター V型8気筒 スーパーチャージドエンジンを搭載した最後のジャガーのスポーツカーとなる。この限定モデルのうち14台は、「E-TYPE ZP COLLECTION」を購入したオーナーのために割り当てられる。これにより、今後二度と再現されることのないカルテッドが誕生。

ジャガーは、2025年からモダンラグジュアリーな電気自動車(EV)専門ブランドへと変革を遂げることを掲げており、これにより、1935年にウィリアム・ライオンズ卿が設立したジャガー・ブランドのエキサイティングな新しい扉が開かれることになる。

歴史的な基盤

「E-TYPE ZP COLLECTION」は、「E-TYPE」の歴史における重要なストーリーを称えるもので、その名称はレース用に改造を施した7台の初期車両に由来する。当時のジャガーのチーフデザイナーであったクロード・ベイリー氏は、量産型「E-TYPE」をジュネーブモーターショーで世界初公開した翌日に、これら7台の「ZP」車両の詳細仕様を公表した。エンジンは、シリンダーブロックやシリンダーヘッドなどのコンポーネントを変更・強化し、クロスレシオのギアボックスを組み込んだ。

発表からわずか1か月後の1961年4月15日、「ECD 400」および「BUY 1」の登録番号が付けられた2台の「E-TYPE」が、GTカーレースのオールトンパーク・トロフィーに参戦し、1位と3位を獲得。「E-TYPE」は、「C-TYPE」や「D-TYPE」といったジャガーを象徴するモデルによって確立されたモータースポーツのDNAを受け継ぎ、レースにおける栄光の歴史がスタートした。

オールトンパークで優勝したインディゴブルーの「ECD 400」はグラハム・ヒルがステアリングを握り、パールグレーの「BUY 1」はロイ・サルバドーリがドライブして3位に入った。その後、サルバドーリは、1961年5月21日に開催されたクリスタルパレスで勝利を収める。1961年から1964年にかけて、「E-TYPE」はサーキットで目覚ましい成功を収め、通算24回の表彰台を獲得した。

クラシック・ワークスの卓越した専門知識

ZPコレクションは、1961年から1964年にかけて生産し、3.8リッター・エンジンを搭載したシリーズ1 「E-TYPE」の仕様がベースとなっている。268psを発生するこの3.8リッター・エンジンには、日常的な扱いやすさを考慮して、電動クーリングファンや電子イグニッションを備えたアロイラジエーター、光沢仕上げのステンレススチール製エキゾーストシステムを装着している。

また、各車両には、Bluetooth接続、ナビゲーション機能を備えたジャガー・クラシック・インフォテインメント・システムを搭載。

5速MTは、すべてのギアにシンクロメッシュ機構を備え、ヘリカルカットギアと強化鋳造アルミニウムケーシングを採用することで信頼性と耐久性が向上し、クロスレシオのギアによりスムーズな変速を可能にしている。ただ、このトランスミッションを搭載するために、ボディシェルやその他のコンポーネントの変更はしていない。オリジナル車両の完全性を維持することは、ジャガー・クラシックのチームにとってもっとも重要なポイントであり、ジャガー・クラシック・ワークスが開発したギアボックスを搭載することにより、ボディのオリジナリティを維持した上で利便性をも向上する。

すべての車両は、ジャガー・クラシックのエキスパートが約2,000時間をかけて作業し、高度なクラフトマンシップと丹念が込められており、芸術作品の域に達する。

なお、各車両には、当時、ドライバーのヒルとサルバドーリが着用していたものを再現したヘルメットが付属。これらは、1950年代からヘルメットを製造してきた英国の専門メーカー、エバーオークのビル・ヴェロ(Bill Vero)が製造したものとなる。

そして、インテリアと同じレザーを使い、ジャガー・クラシックのトリムエキスパートが製作した、テーラード・レザーのヘルメット収納用バッグ、車両ハンドブック用のレザーポーチも提供する。さらに、「ZP」ロゴ入りの専用車両カバーと、トランクフロアの下に収納できる特注のジャッキ(専用の収納バッグ付き)も付属する。

【車両概要】

■ドロップヘッドクーペ

・グラハム・ヒルがドライブしたインディゴブルーの「ECD 400」から着想を得たオールトンブルーで塗装
・ボンネットとドアにあるラウンデル(ゼッケンを表示するための丸いエリア)はホワイトで仕上げ、フロントエアインテークの内側には、同色のリップスティックを装着。オリジナル車両を忠実に再現するため、グリル全体のモチーフバーとフロントオーバーライダーは削除
・ジャガー・クラシックのエンジニアはノーズを再加工し、さらに40時間以上かけて手作業で仕上げ完璧な美しさを追求
・クローム仕上げのバンパー(フロント/リア)

・ワイヤーホイールおよびジャガーヘリテージのロゴ入りホイールキャップ
・1961年当時の仕様を正確に再現するために、ブナ材のステアリングホイール、溶接されたボンネットルーバー、ロック可能なキー付きの外部ボンネットラッチ(「ZP」ロゴ付き)と革製ボンネットストラップを採用

・リアエンドには「ZP」および「JAGUAR」ロゴを、燃料フィラーキャップ、車両カバー、ルーフカバーにも「ZP」ロゴをレイアウト
・フロントフェンダー後方のシルバーのシールドの中にはユニオンジャックと「E-TYPE」のシルエット、「Project ZP」のレタリングを配置
・インテリアは、ブリッジ・オブ・ウィアー社のレッドレザーを採用し当時と同じくハードデュラトリム仕上げ

・ゴールドのグラウラー・ホーンボタンに加え、アルマイトアルミニウムのセンターコンソールには、英国の彫刻アーティストであるジョニー“キング・ナード”ダウェル(Johnny “King Nerd” Dowell)が手掛けたビスポークのパネルを追加。オールトンパークのサーキットレイアウト、ヒルの名言「In a race my car becomes part of me, and I become part of it(レースで車は私の一部となり、私は車の一部となった)」、そして栄光の勝利を象徴する月桂樹の冠(ペアのもう1台と組み合わせるために半分)が描かれている

■フィックスドヘッドクーペ

・ロイ・サルバドーリが勝利を収めた「BUY 1」からインスピレーションを得て製作
・オリジナル車両のパールグレーに着想を得たクリスタルグレーのエクステリアカラーを採用。クリスタルという名称は、サルバドーリが「E-TYPE」で初めて勝利を収めたクリスタルパレスから由来

・ドロップヘッドと同様、ホワイトのラウンデル、クローム仕上げのバンパー、溶接されたボンネットルーバー、専用のサイドグラフィックディテールを装備。さらに英国バーミンガムのジュエリークォーターに拠点を置くスペシャリスト、ヴォートンズ(Vaughtons)と協力し製作したエクステリア・エンブレムも装着
・ダークネイビーのブリッジ・オブ・ウィアー社のレザーインテリアと、それにマッチするハードデュラトリム、ブナ材のステアリングホイールを採用

・アルマイトアルミニウムのセンターコンソールのパネルには、月桂樹の冠(残りの半分)、クリスタルパレスのサーキットレイアウト、車両のシルエットに加え、ロイ・サルバドーリのニックネームであった「King of the Airfields(飛行場の王)」の文字を彫刻

関連情報:https://www.jaguar.co.jp/

構成/土屋嘉久

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