3年ぶりのインドネシアに3週間滞在して、格安航空会社の便で帰国した筆者。
スマホを取り出し、久々にPayPayのアプリを開いてみる。ふと、残高が気になったのだ。どうせいくらもないだろうが、もし1,000円でもあれば牛丼屋でそれなりのものにありつける。が、そこで気になる文言が目に飛び込んだ。
「あと払いならチャージ不要! 請求書払いでも使える」
あと払いで請求書払い!? PayPayにあと払い機能があることはもちろん知ってはいたが、それを請求書の支払いにも活用できるということは全く意識していなかった。
そして、「請求書の支払いができる」ということは「納税もできる」という意味である。
あと払いで納税。これはよく考えたら、恐ろしいことではないか!?
PayPayあと払いで税納付!?
筆者は個人事業主である。
2015年に「澤田オフィス」という屋号で青色申告者としての登録を済ませて以来、企業というものには一度も勤めていない。まったくの専業ライターとしてどうにか生計を立てているわけだ。明治大正の頃までだったら「渡世人」と呼ばれていたかもしれない。
故に、住民税も自分で払わないといけない。勤め人のように「給料から天引き」ということはない。
我が家には毎年、静岡市役所から納付書が届く。もちろんこれは必ず支払わなければならないものだが、数年前と比べて納税の手段が格段に増えた。住民税だけでなく、自動車税もスマホアプリを使って納税できるようになった。
先日、筆者は「インドネシアで自動車税を納める」という内容の記事を執筆した。
この場合はau PAYとauかんたん決済を利用して、無事に自動車税を納付することができた。ココヤシの幹を見渡せる乾季真っ只中のジョグジャカルタで税納付を完了した瞬間は、まさに「感動」の一言だった。
日本の5月は自動車税の季節である。 しかし、毎年5月31日にTwitterを覗いてみると「自動車税払い忘れた」というようなつぶやきをよく見かける。或いは仕事で忙...
auかんたん決済は、月の通信料金と決済分を合算する方法である。納税の手段としては、恒常的に使えるものではないということをここで断っておきたい。あくまでも納税を忘れてしまった時、納付期限ギリギリまで納付書をほったらかしにしてしまった時の緊急手段である。
ところが、それと類似した機能のPayPayあと払いは「請求書払いでの納税でも利用できる」ということを、かなり大々的に謳っている。
「謳っているだけで本当にいいのかソフトバンク?」と思ってしまった筆者は、いささか時代錯誤な人間なのだろうか?