22年4月より高等学校での金融教育義務化が開始されるなど、今、若年層のうちからお金への理解を深め、適切に資産形成をすべきとの風潮が高まっている。
こうした中、この春から社会人になった若者たちのうち、何割が資産形成に取り組んでいるのだろうか?また、初任給を投資・資産運用に回している人の割合とは。
お金の相談プラットフォーム「マネーキャリア」を運営するWizleapはこのほど、2023年4月に新社会人になった22歳~23歳の男女200名(男女100名ずつ)を対象に「新社会人の資産形成」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
初任給の使い道1位は「貯金」、2位が「生活費」、「投資・資産運用」は12%
「初任給の使い道について回答してください」という質問に対して、「貯金」、「生活費(食費・生活用品)」と回答した人は50%以上だったのに対し、「投資・資産運用」と回答した人は12%という結果となった。
資産形成を「すでに始めている」が21%、「始めたい」が40.5%
「新社会人になり、資産形成を始めたいと思いますか?」と質問したところ、21%の人が「すでに始めている」、40.5%の人が「始めたい」と回答した。将来に対する不安から資産形成に対する意識が高まっているようだ。
将来へのお金や資産形成に「不安を感じる」人は7割以上
「新社会人になり、将来へのお金や資産形成の不安は感じますか?」と質問したところ、70%の人が「不安を感じる」と回答した。誰に相談していいのか不明だったり、何から手をつけたらいいかわからないと感じている新社会人が多いのかもしれない。
約3割の人が「資産形成の積立に使える資金がない」
「月に積立に使える資金を教えてください」と質問したところ、30%が「今は積立てられない」と回答した。資産形成への意識が高まっているが金銭的余裕のある新社会人は少ないようだ。
つみたてNISAについて「聞いたことある」人は8割超え
「資産形成について、聞いたことがあるものを教えてください」と質問したところ、「つみたてNISA制度の活用」と回答した人は81%だった。また、「iDeCo制度の活用」「投資信託」「定期預金」などの言葉も70%以上の人が聞いたことがあると回答した。
<調査概要>
・調査名:新社会人の資産形成の意識調査
・調査対象:22歳~23歳の男女(男女100名ずつ)
※2023年4月に新社会人になった方
・調査日:2023年5月1日-2023年5月8日
・調査主体:株式会社Wizleap
・調査人数:200人
・調査方法:インターネット調査
出典元:マネーキャリア
構成/こじへい