④モスバーガーのサラダセット(2023年3月~)
人気ハンバーガーチェーン・モスバーガーでは、2023年3月よりサラダセットなど数点のメニューを値下げした。
■値下げ価格:-20円(サラダセット)
■主な値下げ理由:セットメニューの価格統一のため
サラダセットの値下げ理由はセットメニューの価格を450円へ統一するためということで、同じくセットメニューの「オニポテセット」は+10円値上げされた。
単品では「こだわりサラダ」が310円から300円へ-10円の値下げ、「フレンチフライポテト(S)」が250円から240円へ容量を減らしての値下げとなった。
人気メニューである「モスバーガー」や「てりやきバーガー」などが+30円の値上げとなるなか、国産の野菜を使用したサラダメニューについては企業努力で値下げしているということだ。
⑤なか卯の親子丼(2023年4月~)
卵の価格高騰が騒がれるなか、なか卯では看板メニューである「親子丼」を2023年4月より値下げしている。
■値下げ価格:-40円
■主な値下げ理由:新規客を含む多くの顧客に看板メニューをお手頃価格で提供するため
昨年末ごろから発生した大規模な鳥インフルエンザ被害により、卵は “物価の優等生” の地位を陥落した。家庭では卵を買い控え、牛丼チェーンの吉野家では卵不足を理由に今期の親子丼の販売を見送った。
そのような時勢のなかで外食チェーン大手のなか卯が発表した「親子丼値下げ」のニュースは非常にセンセーショナルだった。多くのメディアが取り上げていたので、記憶に新しい人も多いのではないだろうか。
なか卯では契約農家から卵を仕入れているが、幸いにも被害がなく、通常通りの供給が可能だったというのが値上げを行わない理由だ。しかし光熱費などのコストが上がるなかなぜ値下げに踏み切ったのかというと、そこにはなか卯の戦略があるという。
このタイミングで値下げをすることは多大な宣伝効果がある。「親子丼のなか卯」として認知拡大し、顧客を増やすことができれば値下げ分を補う利益に繋げることもできるという算段だ。
日時や用途限定で安くなる商品・サービス
「値下げ」とはいえないかもしれないが、使い方次第で安くなる商品やサービスもある。
日時や用途が限定されるものの、通常よりお得に購入できるため知っておくと節約の助けになるだろう。
①JR東日本の「オフピーク定期券」
JR東日本の「オフピーク定期券」は、「日朝のピーク時間帯以外に使える定期券のことだ。通常より安い値段で定期券を購入できるサービスなので、条件が合えば交通費の節約に繋がる。
オフピーク定期券は、2023年3月に混雑緩和や働き方改革の推進などを目的に発売を開始した。JR東日本では同時に通常の通勤定期券を1.4%値上げ(※)しており、オフピーク定期券は価格改定前の通勤定期券運賃より10%(※)安くなっている。
(※通常の通勤定期券、オフピーク定期券共に鉄道駅バリアフリー料金が加算されます)
平日朝のピーク時間帯は駅によって異なる。例として主な駅のピーク時間帯が以下だ。
【主なJR駅の平日朝ピーク時間帯】
● 新宿駅 7:30~9:00
● 東京駅 7:30~9:00
● 池袋駅 7:30~9:00
● 渋谷駅 7:20~8:50
● 上野駅 7:20~8:50
● 立川駅 6:45~8:15
● 横浜駅 7:00~8:30
● 大宮駅 6:45~8:15
● 船橋駅 6:55~8:25
ピーク時間帯であるかどうかは、入場時(改札通過時)に判断される。平日朝のピーク時間帯<以外>であればOKなので、基本的に土日は終日定期券として利用可能だ。
ただし、JR東日本の全路線・全駅が対象になっているわけではない。オフピーク定期券は、「東京の電車特定区間」と呼ばれる指定エリア内で完結する経路でのみ購入することができる。
例え発着駅が対象エリアであっても、経路がエリア外の場合は利用することができないので注意が必要だ。
少しややこしいので、対象駅や区間、購入方法などの詳細についてはJR東日本のオフピーク定期券特設サイトにてしっかり確認してほしい。