近頃よく聞く「タイパ」というワード。タイムパフォーマンスの略で、時間効率を重視する若い世代を中心に使われている言葉だが、実際のところ、どれくらいの人が「タイパ」を意識しているのだろうか?
Natureはこのほど、家の中での生活動作に係る時間の使い方やタイムパフォーマンス(タイパ)意識について「ライフスタイルと時間に関する意識調査」を実施。
メイン調査として2023年3月に全国20歳~59歳の男女874人を対象に全18問、サブ調査として同年4月にNature公式Twitterアカウントで全国の男女258アカウントを対象にオープンアンケートを1問と、2つの調査を合わせた”家の中のタイパ”に関する行動・意識の結果を発表した。
働き盛り世代の50%以上は自分のやりたいことをする時間が「ない」
働き盛り世代の50%以上は自分のやりたいことをする時間が「ない」と回答した。
また「生活の中でタイパを意識しているか」の問いに対し、「意識している」の回答は全世代で42.4%と過半数を下回る結果となった一方、20代のみが54.5%と過半数を超えたことから、20代はタイパを意識していることで自分の時間を生み出すことに長けているといった結果となった。
タイパ実践理由、20代・30代は「無駄を省きたい」40代・50代は「時間を効率的に使いたい」
タイパを意識している理由を尋ねると、20代・30代は「無駄を省きたい」と必要ではない時間に労力をかけたくない意識が高く、40代・50代は「時間を効率的に使いたい」と時間を生み出したい意識が高いといった回答となった。
また、タイパを意識していない理由は全世代共通で「ゆっくり過ごしたい」が圧倒的で、時間との付き合い方は大きく2極化してきていることが伺える。
タイパ対策、全年代で「家電」の取入れが40%で最多。家事の省略化で時間効率を向上させる傾向
タイパ対策として「家電」の取入れが全世代で最多となった一方、その家電を操作するリモコンが家の中に7個以上あるのは全世代の20%以上、リモコンの数が多いと感じているのは50%以上、家庭内のリモコンを1つに集約したいは45%以上の回答となり、リモコンの存在が時間効率向上にとって重要なのではないかと推測できる。
また、プロダクト別ではスマートリモコンとスマートスピーカーなど家電の利便性を向上する機器もそれぞれ20%を超えている。