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アドビのコンテンツ制作アプリ「Adobe Express」がジェネレーティブAIを搭載した最新バージョンのβ版を発表

2023.06.20

アドビはオールインワンのコンテンツ制作アプリであるAdobe Expressの最新バージョン(ベータ版)を発表した。

この最新バージョンでは、ジェネレーティブAI「Adobe Firefly」がAdobe Expressのワークフローに直接組み込まれ、あらゆるスキルレベルのクリエイターが自分の言葉で簡単な指示を出すだけで、画像やテキスト効果を生成。SNS投稿、ポスター、チラシなどの作成をサポートしていく。

Adobe Express(ベータ版)の紹介動画はこちらから。

Adobe Fireflyの搭載

アドビの数十年にわたる実績に培われたテクノロジーの搭載に加えて、ジェネレーティブAI 「Adobe Firefly」で強化されたAdobe Expressには、Adobe Fireflyの「テキストで画像生成(Text to Image)」や「テキスト効果(Text effects)」が現在導入されている。

Adobe Expressはプロやアマチュア、クリエイター、学生、エンタープライズ企業などあらゆる人々に、コンテンツを作成、コラボレーション、共有する革新的な方法を提供。

Adobe Fireflyで生成されるコンテンツはアドビ独自のデータセットで学習され、コンテンツクレデンシャル機能によって来歴情報の表示が可能なため、デジタルコンテンツに対して重要な信頼と透明性をもたらす。

UIの強化

Adobe Expressの最新バージョン(ベータ版)は、UIが強化され、SNS動画コンテンツの作成、画像修正、デザインのレイアウトなどの作業を素早く手軽に行えるようになった。

PDFの読み込みや編集もより簡単になり、視覚的に美しいドキュメントの作成を可能にする。

また、Adobe Creative CloudやAdobe Experience Managerとのシームレスな連携により、個人や企業の大小を問わず、アプリ間の同期、リアルタイムでの共同編集、ブランドの色やロゴなどをコンテンツとして統一して、大規模な配信にも対応する。

動画や複数ページに対応した新しいテンプレートやデザインの追加

Adobe Expressからアクセスできる美しく高品質なコンテンツの膨大なコレクションに、動画やデザインテンプレート、Adobe Stockに収録されたロイヤリティーフリー画像、動画、オーディオアセット、22,000種類におよぶフォント、さらにアイコンや背景、シェイプまで、約2億のアセットが利用可能になった。

AI機能の強化

クリエイターはデザインの方向性や必要な要素について推測する時間をなくし、コンテンツに最適な追加要素を素早く見つけたり、独自のスタイルに合わせてパーソナライズされたテンプレートの推奨から、SNS投稿、動画、ポスター、チラシを作成できる。

クイックアクション

画像や動画の背景の削除、音声によるキャラクターのアニメーション化、GIF変換、PDFの編集といった作業をワンクリックで行え、魅力的なコンテンツをより素早く簡単に作成が可能に。

この他にも、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorのクリエイティブアセットに直接アクセスして編集。リンクされたアセットファイルをAdobe Expressに追加して、アプリ間で常に同期させることもできる。

Adobe Character Animatorの機能を搭載した「オーディオからアニメーションを実行」により、録音済みのセリフに唇やジェスチャーを同期させ、キャラクターを作成することが可能になった。

価格と提供時期

Adobe Expressの最新バージョンは、現在、ベータ版として公開されている。デスクトップ向けのAdobe Expressの最新バージョン(ベータ版)は、すべてのユーザーが無料で利用が可能だ。

Adobe Expressの最新バージョン(ベータ版)モバイル版は近日中の公開が予定されている。Adobe Creative Cloudを契約している場合は Adobe Expressプレミアムプランが含まれており、Adobe Expressの有料コンテンツや機能を利用できる。

本発表に対するコメント

アドビのデジタルメディア事業部門代表デイビッド・ワドワーニ(David Wadhwani)氏は、今回の発表について次のように述べている。

「Adobe Expressの最新バージョン(ベータ版)では、 Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Pro、Adobe Acrobatといった各製品のテクノロジーと、ジェネレーティブAI「Adobe Firefly」を連携することで、個人から大企業の担当者まで誰もが簡単に楽しめるwebアプリとして、際立つコンテンツの制作を可能にします。

クリエイターは、これまで以上に素早く、魅力的な動画、デザイン、ドキュメントを作成できるようになります。また、Adobe Creative Cloudをご契約の方は、主要アプリとのシームレスなワークフローにより、クリエイティブプロセスをさらにコントロールすることができます」

関連情報
https://www.adobe.com/jp/

構成/清水眞希

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