Mac用キーボードを選ぶ際には、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか?使い勝手がよいキーボードを選ぶためのポイントをチェックしましょう。機能性や特徴ごとにおすすめのMacキーボードも紹介します。
Mac用キーボードを選ぶポイント
自分の使い方に合うMac用キーボードを選ぶには、ポイントがあります。使用感や機能性・デスク周りの見た目などに関わるポイントを押さえておけば、満足できるキーボード選びが可能です。
接続方式は見た目のすっきりさか安定性か
キーボードの接続方式には、ワイヤレスと有線の2種類があります。Bluetoothで接続するワイヤレスであれば、接続のためのコードが不要なため、すっきりと洗練した印象のデスク周りに仕上がります。
注意が必要なのは、接続が急に途切れる場合もある点です。ほかにもタイムラグが発生したり、電池切れで急に使えなくなったりする可能性もあります。
接続の安定性を重視するなら、有線でMac本体へつなぐキーボードを選ぶのがおすすめです。ただしMacはUSBポートの数が少ないため、ほかの周辺機器の接続方式についても考慮して選ぶと、全体の使い勝手を損ないません。
Mac特有のキーがあるかどうか
Mac用とWindows用ではキーボードの配列が異なり、搭載しているキーにも違いがあります。Macのみにあるのは、commandキーやoptionキーです。Macでも使えるキーボードとして販売されているものの中には、これら特有のキーがないタイプもあります。
commandキーやoptionキーがないキーボードを使う場合、これらのキーが担う機能をほかのキーへ割り振る設定が必要な場合もあるため、確認が必要です。
キーボードの配列はJISかUSか
キーボードの配列には2種類あります。カナ表記のあるJISキーボードと、アルファベット表記のみのUSキーボードです。2種類のキーボードはキーの配列が異なり、JISキーボードにはあってもUSキーボードにはなく使えないキーもあります。
どちらを選ぶかは好みで構いませんが、USキーボードを使ったことがないのであれば、JISキーボードの方が無難でしょう。デザインを追求するなら、キーの印字がシンプルなUSキーボードがおすすめです。
打鍵感は好みに合うか
タイピング時の打鍵感も、キーボード選びのポイントです。キーボードのキーの構造は4種類あり、それぞれ以下のように打鍵感が異なります。
- メンブレン式:キーの中央を底まで打ち込むときのスコスコとした感覚が特徴
- パンタグラフ式:少しの力でタイピングできる軽さが特徴
- メカニカル式:内蔵されているバネの反発力とカチッと押し込める感覚が特徴
- 静電容量無接点方式:物理的な接点がないことによるやさしくスムーズな感覚が特徴
心地よくタイピングできる打鍵感のキーボードを選ぶと使いやすいだけでなく、作業の効率にも影響します。
手入れはしやすいか
キーボードは細かな隙間が多くあり、ほこりがたまりやすい構造です。たまったほこりをそのままにしておくと内部に入り込み、キーボードの故障につながりかねません。小まめに掃除しほこりを取り除けるタイプのキーボードがおすすめです。
キーとキーの間が空いているアイソレーションタイプのキーボードを選べば、ほこりがたまっても比較的簡単に取り除けます。キーを外せるタイプや水洗いできるタイプも、手入れしやすく清潔に使いやすいキーボードです。
複数の機器を接続するかMacのみか
Macのみを使うのか、同時にiPhoneやiPadなどの端末も接続して使うのか、想定している使い方によっても向いているキーボードが異なります。複数の端末を同時に接続するなら、端末を切り替えながら使えるマルチデバイス対応のキーボードがおすすめです。
切り替えボタンが付いていてワンタッチで切り替えられるタイプを選べば、使いたい端末をすぐにキーボードで操作できます。接続できる端末の台数を確認しておくのもポイントです。
Mac専用かWindowsでも使うか
使用するパソコンがMacのみであれば、Mac専用のキーボードを選べば問題ありません。Windowsも併せて使うのであれば、MacとWindowsどちらにも対応しているキーボードを選ぶのがおすすめです。
兼用のキーボードであれば用意するのが1台でよいため、余計な費用をかけずに済みます。またキーボードを2台置くにはその分のスペースが必要ですが、1台のみであれば省スペースでも無理なく設置可能です。デスク周りをすっきりした状態に保ちやすい点もメリットです。
まずはMacの純正品をチェック
Macのキーボードを選ぶときには、まずは純正品をチェックするとよいでしょう。macOSの使用に最適化しているキーボードのため、スムーズに使いやすく、シンプルで洗練されたデザインも魅力です。
純正品はスムーズな連携がポイント
たくさんのキーボードの中からどれを選べばよいか迷っているなら、まずはAppleが販売している純正品のキーボードを検討するのがおすすめです。macOSとスムーズに連携できるよう設計されており、設定しなくてもすぐに使い始められます。
パソコン本体やディスプレイとデザインの調和が取れているのも魅力です。Apple製品ならではの、シンプルでスタイリッシュな雰囲気を重視している場合にも、純正品が向いています。
不具合が起こったときや使い方に迷ったときに、サポートへ相談しやすい安心感も純正品ならではです。
選択肢が少ないのはデメリット
純正品からMacのキーボードを選ぶ場合、種類が少ないのはデメリットといえます。好きな色やデザインのキーボードを選びたいと考えていても、白か黒を選べるタイプが一部にある程度です。
キーボードの構造はパンタグラフ式のみのため、打鍵感も選べません。メカニカル式のカチッと押す感覚が好きな人は、物足りなく感じる可能性もあります。より自分好みの使用感や機能性・デザインなどを求める場合には、満足できないかもしれません。
Macキーボードの純正品
純正品のキーボードはMagic Keyboardといい、Touch IDを搭載しているタイプとしていないタイプがあります。Macのキーボードを探すなら、まずはMagic Keyboardからチェックするとよいでしょう。
Apple「Magic Keyboard日本語(JIS)」
Apple製品らしいシンプルで洗練されたデザインが特徴の『Magic Keyboard日本語(JIS)』は、ワイヤレスで使えるキーボードです。Macと自動的にペアリングされる機能が備わっているため、使い始める際に何か設定をする必要はありません。
また長持ちしやすいバッテリーを内蔵しており、一度充電すると約1カ月使い続けられます。付属のUSB-C-LightningケーブルをMacのUSB‐Cポートとキーボードへ接続すれば充電可能です。
紹介しているのはテンキーのないタイプですが、テンキー付きのキーボードもあります。用途に応じて合う方を選びましょう。
- 商品名:Apple「Magic Keyboard日本語(JIS)」
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Apple「Touch ID搭載Magic Keyboard(JIS)」
「Touch ID搭載Magic Keyboard(JIS)」は、iPhoneやiPadの指紋認証センサーTouch IDを搭載しているのが特徴のキーボードです。Touch IDに対応しているアプリであれば、ログインや支払い時の認証が指で触れるだけであっという間に完了します。
キーボードのTouch IDに対応しているのは、CPUにAppleシリコンを、コンピュータ全体の制御にmacOS 11.4以降を搭載しているMacのみです。
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Bluetoothで接続できるMacキーボード
デスクをすっきり整頓しておきたいなら、Bluetoothでワイヤレス接続できるキーボードを選ぶとよいでしょう。さまざまなメーカーから、キーの配列や機能性・デザインなどの異なるタイプが出ているため、好みに合うキーボードを選べます。
Anker「ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード」
大きさは従来のキーボードの約2/3、重さは約200gとコンパクトで省スペースなのは、Anker「ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード」です。デスクをすっきり見せたい人はもちろん、持ち運んで自宅でもオフィスでも使いたいという人にも向いています。
静かなタイピング音のキーボードを採用しており、周りに人がいる環境でも使いやすいでしょう。また安価な価格のUSキーボードのため、US配列を試してみたいという人にも向いています。
単4電池2本を入れると省電力モードで約3カ月使い続けられるのも魅力です。
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- 商品名:Anker「ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード」
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Logicool「MX KEYS mini for Mac KX700MPG」
指先の丸みに合うよう、キーが球状にくぼんだ形をしているのが特徴のLogicool「MX KEYS mini for Mac KX700MPG」は、スムーズなキーの打ち込みにより、タイピングの精度を高めます。
macOSやiPadOS・iOSに最適化されているため、Macユーザーがスムーズに使いやすいのも特徴です。また手を近づけると、周りの明るさに合わせた適切な明るさでバックライトが点灯します。
USB-Cを用いた高速充電が可能で、一度の充電でバックライトオフ時は約5カ月、バックライトオンなら約10日間使用可能です。
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- 商品名:Logicool「MX KEYS mini for Mac KX700MPG」
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Satechi「スリム X2 Bluetooth バックライトキーボード」
Apple製品関連のアクセサリーが人気のSatechiが、Apple製品のために作ったキーボードが「スリム X2 Bluetooth バックライトキーボード」です。Satechiのほかのアイテム同様、スリムでモダンなデザインがMacと好相性のキーボードといえます。
キーはUS配列で、シンプルな印字がより洗練された印象を与えます。commandキーなどのMacキーボード特有のキーも搭載しているため、スムーズに操作できるでしょう。
環境に合わせて手元の明るさを変え、どこでも快適に作業ができるよう、バックライトは10段階の明るさ調節が可能です。
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Logicool「CRAFT KX1000s」
Logicool「CRAFT KX1000s」は、キーボードの左上に設置されているクリエイティブ入力ダイヤルが特徴です。ショートカットのカスタマイズができるダイヤルによって、瞬時に必要なツールにアクセスできます。
作業を中断しないスムーズな操作を実現できるキーボードは、Adobe CCやMicrosoft Officeのアプリケーションの使用時に便利です。特にクリエイティブな領域での使用に向いています。
簡単に精度の高いタイピングができるよう、キーの安定性が強化されているのも特徴です。
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- 商品名:Logicool「CRAFT KX1000s」
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Elecom「Bluetoothミニキーボード TK-FBP102SV/EC」
持ち運びしやすい薄型でコンパクトなキーボードなら、エレコム「Bluetoothミニキーボード TK-FBP102SV/EC」がおすすめです。自宅やオフィスでMacを使うときにはもちろん、出先でタブレットを使うときにも、さっと取り出して利用できます。
単4電池2本で約1.1年使えるため、電池交換や充電の手間を抑えられるのもポイントです。またJIS配列のキーボードでありながら、スタイリッシュなオリジナルフォントで見た目がすっきりとしています。
- 商品名:エレコム「Bluetoothミニキーボード TK-FBP102SV/EC」
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