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電気代の値上げで家計が気になる昨今、本格的に節約を考えている人も多いのでは。そんな中、ドライヤーの電気代がどれくらいか? 気になっている人も多いのではないでしょうか? まずは、自分が普段どのぐらいの電気を消費しているのかをチェックしてみましょう。
また、ドライヤーって買い方次第で電気代の節約も可能です。改めて、その使い方を確認してみませんか?
ドライヤーの消費電力と電気代の計算式をチェック
電気代=1時間当たりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/kWh)
こちらはドライヤーに限らず、電化製品の電気代を計算する簡単な計算式です。
電化製品本体や説明書に記載されているW(ワット)やkW(キロワット)は、その機器が必要とする電力を、Wh(ワットアワー)は、1時間で消費する電気の量を示しています。
ドライヤーの消費電力はどれくらい?
ドライヤーの消費電力は、メーカーやモデルによって異なりますが、一般的には600Wから1200Wの範囲です。乾きの速さを重視したい場合は、1200W以上の高出力モデルを選ぶと効率よく乾かせます。また、多くのドライヤーは「HIGH(強風)1200W」「LOW(弱風)600W」「COOL(冷風)35W」といった3段階の風量モードがあり、状況に応じて使い分けることで消費電力を調整することができます。
ドライヤーを1時間つけっぱなしで使用した時の電気代
先ほど説明した計算式に当てはめて計算してみましょう。例として、1200Wの標準的なドライヤーを1時間使用した場合で確認してみます。
まず、電気料金単価を31円/kWhと想定し、ドライヤーの消費電力(1200W)を電気料金単価であるkWに単位を揃えます。(1200÷1000=1.2kW)なお、電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が「新電力料金目安単価」として示している価格を引用しています。
そして、先述した計算式に当てはめると……
1.2(kW)×1(時間)×31(円/kWh)=約37円20銭
となります。
ドライヤーを毎日・1ヶ月使用した時の電気代
1200Wのドライヤーを1か月利用した場合の電気代の目安も計算式から導き出すことが可能です。
仮に1回あたり10分間使用したとして、さらに1日2回(各1回10分)を1か月間使うと、電気代はいくらになるのか計算してみます。
ドライヤー1回(10分)あたりの電気代
1.2(kW)×0.1666…(時間。10分/60分)×31(円/kWh)=約6.2円
ドライヤーを1日2回使用し(1回10分)30日間使った時の電気代
6.2×2×30=約372円
ドライヤーを買い替えるその前に! 電気代節約につながる選び方
家族数人で利用したり、1日何度もドライヤーを使う人ならば、電気代が気になるはず。そこで有効なのがドライヤーの買い替えです。さらに、せっかく新しいドライヤーに買い替えるなら、賢く電気代を抑えられるものを選びたいもの。そこで、節約につながるドライヤーの選び方をご紹介します。
古いドライヤーは消費電力が高いことも
そもそも、古いドライヤーは、最新モデルに比べて消費電力が高いことがあります。特に10年以上使用しているドライヤーは、技術の進歩による省エネ設計がされていないため、無駄に多くの電力を消費してしまうことがあるのです。最新のドライヤーは、省電力で効率よく乾燥できる機能が追加されているため、短時間で髪を乾かすことが可能です。もし古い機種を使っている場合は、買い替えを検討することで電気代の節約につながります。
電気代節約につながる選び方①ドライヤーの風量や速乾ノズルをチェック
ヘアケアなどのオプションが必要ないなら、風量がしっかりあるタイプがおすすめ。一般的なドライヤーが1.3立方メートル/分前後であるのに対して、大風量タイプは2.0立方メートル/分前後~2.5立方メートル/分があります。また、速乾ノズル付きのドライヤーなら、風量を上げるだけではなく、髪の毛を傷めず乾かせるタイプも。
大風量タイプや速乾ノズル付きドライヤーなら、使用時間を減らして電気代を安く済ますことができます。
電気代節約につながる選び方②ヘアケア機能があるドライヤー
電気代を節約するのにヘアケア機能は関係ないと思うかもしれませんが、髪の毛が潤ってまとまりやすい状態ならヘアセットに割く時間も減らせて、寝ぐせ直しのためのドライヤーの時間を減らすことが可能になるはず。
電気代節約につながる選び方③省エネドライヤーもチェック
ドライヤーの中には1000W以下など、消費電力が少ない省エネタイプもあります。消費電力の低いドライヤーは、高スペックのものに比べて風量が控えめなので、髪の毛の短い人や軽く乾かす程度で大丈夫ならおすすめです。
ドライヤーの電気代を節約する使い方
ドライヤーを新しく買い替える予定がなくても、使い方によっては節電につながります。
ドライヤーの電気代を節約する使い方①タオルドライをしっかりと行う
髪の毛の水分をタオルドライでしっかりと拭いておくことで、ドライヤーの時間を短縮できて節電につながります。
使い込んだタオルやマイクロファイバーなど、水分をしっかり吸い込んでくれるもの、またはタオルは2枚使うと良いでしょう。
ドライヤーの電気代を節約する使い方②お風呂場など湿度の高い部屋では使用しないようにする
ドライヤーは周囲の空気を吸い込んで、熱を加えた温風を吐き出す仕組み。なので、湿度の高い場所では髪の毛が乾きにくく、時間がかかってしまいます。なるべくドライヤーを使う時には入浴後の浴室など湿度の高い場所を避けて、リビングや洗面所などに移動して使うようにしましょう。
ドライヤーの電気代を節約する使い方③温風と冷風を使い分ける
冷風モードはヒーターを使わない分、消費電力が1/10~1/50程低く済みます。なので、乾かし始めは温風を使い、ある程度乾いてきたら冷風に切り替えると節電につながります。
強風と中風を使い分ける
一般的なドライヤーの温風モードで強風は1200W、中(弱)風は600Wです。強風と中風では約2倍の消費電力の差が生じます。
なので、ドライヤーの使い始めは強風を使い、根元付近が乾いてきたら中風モードに切り替えて毛先や前髪をブローすると良いでしょう。
【参考】Looopでんき でんきナビ ドライヤーの電気代っていくら?節約に役立つ選び方&使い方を徹底ガイド!
※データは2024年9月下旬時点での編集部調べ。
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