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2億5000万の人口を抱える巨大市場インドネシアで成功を収めた日本発の食品とは?

2023.06.16

オロナミンCはハラル認証取得

次に取り上げるのは、大塚製薬のオロナミンCである。

オロナミンCのインドネシアでの販売が始まったのは2018年。僅か5年前のことである。そしてインドネシアのオロナミンCは日本から輸入したものではなく、現地スカブミの工場で生産されている。

それは「ハラルに対応している」という意味だ。

食品である以上、インドネシアで販売する商品にはイスラム教の戒律に触れないことが求められる。しかも、ハラル食品とは現地のイスラム評議会等から正式な認証をもらって初めて名乗れるものであり、メーカーが勝手に「これはハラル食品です」と喧伝できるものではない。

10年ほど前、日本のとある製菓メーカーの商品がインドネシア語表記の成分表を貼っていない状態で流通し、それが問題になった。この商品には豚由来の成分が入っていたのだが、それがハラム食品(イスラム教の戒律に触れるもの)の棚ではなくハラル認証のついた商品と同じ棚に陳列されていたのだ。

インドネシアでの食品販売にはこのようなリスクもあるのだが、それ故に「現地工場を建てる」という選択肢が極めて大きな意味を持つ。

そんなオロナミンCも、今やコンビニやスーパーマーケット等で広く販売されるようになった。1本単位のみならず、6本1組のケースも棚に陳列されている。こちらも商業的成功を収めているようだ。

「繊細な食感」が話題になった山崎製パンの食パン

最後は山崎製パンの商品を取り上げよう。

山崎製パンが現地小売大手アルファグループ、そして三菱商事との合弁企業『ヤマザキ・インドネシア』を立ち上げたのは2014年。そこからアルファグループのコンビニAlfamartを中心にパン商品を展開し、現地市民から好評を得ている。

好評のきっかけは『ふんわり食パン』だった。

袋の上から触ってもよく分かるその感触は、それまでの既製食パンにはなかった要素。日本人が現地のコンビニでパンやお菓子を買って食べると、どうも大味に感じてしまうことがある。

逆に言えば、日本の食品はパンにしろお菓子にしろ極めて繊細な味と食感に仕上がっている。インドネシア人から見れば、「こんなに美味しい既製の食パンが存在したのか!?」ということになる。

山崎製パンがインドネシアで展開している商品は食パンだけではない。餡パン、クリームパン、チョコレートパン等の各種菓子パンや、日本でもお馴染みの『ランチパック』シリーズも広く展開している。

変化の激しい国

このように、インドネシアでも「日本でよく見かける食品」のロゴをよく見かける。

それはその商品の商業的成功を表す現象であるが、同時に若者の多い国の購買力を骨の髄まで実感させられる。国民平均年齢の若い国は、街並みの変化も非常に激しい。

四半期単位で新しい流行が生まれ、街の片隅に掲げられた広告看板が入れ替わる。そのような国が、日本から飛行機で僅か7時間程度の距離にあるのだ。

また、インドネシアで受け入れられた日本発の商品はこれだけではない。日用品、家電製品、自動車、そして飲食店とあらゆる分野で躍進を遂げている企業が存在する。これについては、また別の機会に説明できれば幸いである。

【参考】
ポッキーが流行の最先端!?インドネシアでShare happiness!を拡散せよ!-グリコ
https://www.glico.com/jp/health/contents/pockyinindonesia/

オロナミンCドリンク インドネシアで新発売-大塚製薬
https://www.otsuka.co.jp/company/newsreleases/2018/20180601_1.html

山崎製パンがインドネシアで合弁へ、東南アジアで卸売事業に進出-ロイター
https://jp.reuters.com/article/tk0541757-yamazakipan-idJPTYE89T07L20121030

取材・文/澤田真一

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