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普及するのはまだ当分先?ナンバーレスクレカを使ってわかったインドネシア店員の意外な反応

2023.06.18

日本で普及しつつあるナンバーレスクレカ。筆者はこれを勝手に「のっぺらぼうクレカ」と呼んでいるが、その使い勝手には一長一短がある。

ここで敢えて「短」の部分を書けば、オンラインでの買い物の際にクレカが必要になった時、すぐにカード番号を確認できない。そのカードと連携するサイトもしくはスマホアプリに番号を表示させて……という手間を踏まないといけないのだ。

しかし、実店舗で利用する分ならそうした心配は不要のはず。全世界の対応店舗で気兼ねなく使える……のだが、そのあたりにもまた問題がある。

国によって、ナンバーレスクレカの「浸透度」がまったく異なるという点だ。

「これ、クレカですか?」

さて、筆者はインドネシアの衣料品デパート『マタハリ』で素晴らしいものを見つけた。

リーバイス505。マタハリでの販売価格は、日本円で約5,200円。これは安い!

日本でもAmazonで同じくらいの価格の出品があるが、需要の大きいサイズは早々に売り切れてしまう。実店舗での価格は1万円前後といったところか。

実はこの時、筆者は極端な「ズボン不足」に見舞われていた。静岡の自宅にあるズボンは、ことごとく股が裂けている。というわけで、ジーンズのような丈夫なズボンが欲しかったのだ。

ありがとうマタハリ! 筆者は喜び勇んでクレカを取り出し、レジへ向かった。しかし……。

「これ、クレカですか? 番号が書かれていないのですが……」

レジの店員は怪訝な顔。クレカがのっぺらぼうであることに、かなり大きな不信感を抱いている様子だ。

「クレカで決済してください」と事前に告げたのだが、どうも信じてもらえない様子……。

インドネシアに渡航する直前に訪れたシンガポールでは、こういうことはなかった。何しろシンガポールは、クレカのタッチ決済で地下鉄にも乗れる国。デパートもコンビニも飲食店も、クレカを使った会計が当たり前だ。

しかし、インドネシアではまた事情が違う。この国では店員がカード番号を確認し、しかもそれを記録する習慣があるのだ。

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