2022年の出生数は統計を取り始めてからはじめて80万人を下回り、出生率も1.26と過去最低を記録した。経済事情など少子化にはさまざまな原因があるが、セックスレスもそのひとつだろう。
そこでライフコーチで親子関係心理学の専門家の三凛 さとし氏は、25歳以上30歳未満の既婚男女全国1,000人を対象に「セックスレスと未成年期の両親の仲の関連性」について調査した。
若い20代後半の夫婦も35.5%はセックスレス、子供の頃両親が不仲だとセックスレスに確率は約1.5倍に
「配偶者とセックスレス(※1)か?」と尋ねたところ、男女とも最多は「まったく当てはまらない」(男性:39.6%、女性:43.2%)であった。
以下、「あまり当てはまらない」(男性:23.2%、女性:23.0%)、「どちらかと言うと当てはまる」(男性:19.8%、女性:19.6%)、「まさに当てはまる」(男性:17.4%、女性:14.2%)となり、セックスレスの既婚は男性が37.2%、女性が33.8%いることが判明。
※1日本性科学会が定めたところによると、セックスレスとは、夫婦やカップルにおいて「特別な事情がないにもかかわらず、性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ない」ことを指す。しかし、この調査では、回答者自身がセックスレスと感じるのか否かで回答している。
「まさに当てはまる」「どちらかと言うと当てはまる」と回答した人に「配偶者とのセックスレスを悩んでいるか?」尋ねたところ、「悩んでいる」(男性:47.3%、女性:51.5%)、「悩んでいない」(男性:52.7%、女性:48.5%)となり、男性よりも女性の方が若干悩んでいる人が多いことがわかった。
続いて、「セックスレスの期間はどのくらいか?」尋ねたところ、男女ともに最多は「1カ月以上3カ月未満」(男性:26.9%、女性:30.2%)で、次点は「半年以上1年未満」(男性:21.0%、女性:21.9%)であったが、「1年以上」(男性:38.2%、女性:35.5%)も4割近くいた。
セックスレスな男女、セックスのある男女それぞれに「未成年の頃、両親の仲はどうだったか?」尋ねた。
どの男女も6割前後が「ラブラブまではいかないが、仲の良い夫婦」(レス男性:61.3%、あり男性:58.0%、レス女性:57.4%、あり女性:58.9%)と回答し最多であったが、「仲が悪く離婚又は別居(家庭内別居)」はセックスレスな男女(男性:16.7%、女性:20.7%)とセックスのある男女(男性:9.9%、女性:14.2%)で7ポイント弱の差が見られる。
これにより、子供の頃、両親が不仲だった人は両親の仲が良かった人よりもセックスレスになる確率が約1.5倍高いことがわかった。
調査概要
調査期間:2023年5月18日
調査手法:インターネット調査
調査対象:25歳以上30歳未満の既婚男女全国
サンプル数:1,000人(男女各500人)
調査機関:Freeasy
※合同会社serendipity 調べ