高齢化の進行が止まらない日本社会。働き手の減少が懸念される中、製造業、物流業、食品・薬品・化粧品業界からなる三品業界などでは今、生産・物流ラインの自動化および省人化に注目が集まっている。
そこで山善はこのほど、全国の製造業、三品業界、一次産業、建設・建築業、物流業に携わる社会人1,043名を対象に「自動化・省人化に関する調査」を行い、その結果を発表した。
①自社企業の働き方改革で求めることは、「労働時間の短縮」「工場内の環境づくり(室温・空気など)」が上位
「自社企業の働き方改革で求める改革を3つまでお答えください」という質問に対し、約5割の人が「労働時間の短縮」、約3割の人が「工場内の環境づくり(室温・空気など)」と回答。労働時間の短縮とともに、工場内の労働環境を整えることで業務効率化を図ろうとする姿勢が読み取れる。
②自社の人材や設備の課題は、2050年問題の焦点にもなっている「人手不足」「人材の高齢化」が5割以上
「自社で抱える人材や設備に関する課題をお答えください」という質問に対しては、約6割の人が「人手不足」、約5割の人が「人材の高齢化」と回答。人手不足が喫緊の課題であることがわかった。
また、長く企業で働く従業員が退職することで、業務のノウハウが失われたり、生産性が低下することも懸念される。