ジャイアントからジオメトリやリアホイールサイズ、ポジションなどを簡単に調整できるダウンヒルレーシングMTB「GLORY ADVANCED」が登場

2023.06.14

GIANTから2024モデルとして、新型ダウンヒルレーシングMTB「GLORY ADVANCED（グローリーアドバンスド）」が発表された。

第5世代となるこの新型GLORYは、DHレーサーの競争力を高めるためにゼロから再設計され、前世代よりも軽量、高剛性なフルカーボンフレームに独自のシステムを搭載。ジオメトリ、リアホイールサイズ、フィット感やポジションを容易に調整することができる。

日本国内では、スペシャルデザインのフレーム・フォークセット「GLORY ADVANCED FRAME FORK SET」がS/MとM/Lの2サイズ展開、完成車の「GLORY ADVANCED」は国内限定1台の販売となる。

新型「GLORY」の主な特徴は次のとおり。

RACE-READY SUSPENSION

新型のマエストロ・リアサスペンションシステムは、200mmのスムーズでアクティブなトラベルが特徴。そして、戦略的に配置された4つのピボットポイントと2つのリンケージが連動し、1つのフローティングピボットポイントを作り出す。

リアサスペンションには、強度と剛性を高め、フレーム全体の重量を軽減するAdvanced Forged カーボン製の新しいアッパーロッカーアームを採用。これにより、荒れたテクニカルなトレイルでのハンドリングが向上し、高速でのコーナリングやコーナーからの加速がスムーズに行なえるという。

そして75mmストロークの225mmトラニオンマウントショックとの組み合わせで、リアサスペンションはよりスムーズでアクティブなフィーリングを提供する。また、新型GLORYで再調整されたレバー比が、ボトムアウトのないスムーズなエンドストロークを実現。

リアサスペンションは、203mmトラベルのフロントフォークと組み合わされ、高速での大きなドロップオフ、激しい衝撃、極限のDHハードランディングに至るまで、あらゆる衝撃を吸収する。

新型GLORYの特徴のひとつは、ライディングスタイルや地形に合わせて、アングルやリーチの調節、ホイールサイズのオプションを選択できると。この調節機能は、3種類のフリップチップによって実現される。

1つ目は、マエストロサスペンションシステムの上部ロッカーアームにあり、3つのポジション（LOW、MID、HIGH）でハンドリングを調節することができる。

また、ボトムブラケット下がりを5mm単位（13mm、8mm､3mm）、ヘッドチューブ角（61.6度、62度、62.3度）、シートチューブ角（78.4度、78.8度、79.1度）を同時に変更が可能だ。

2つ目は、リアドロップアウトにあるフリップチップで、ホイールベースとリアセンター長を2段階に変更できる。ショートポジションでは、よりクイックで俊敏な乗り心地となり、タイトで曲がりくねった地形に最適な選択肢と言えるだろう。

ホイールベースとリアセンターがタイトになることで、レスポンスの良いステアリングと軽快なハンドリングを実現。一方、ロングポジションは、ホイールベースとリアセンター長を広げ、高速走行時のコントロール性を高めている。

このセッティングは、長いストレート、高速コーナーを含むオープンでハイスピードなDHコースに最適だ。

3つ目は、ヘッドセットアングルを3段階に調整可能なフリップチップで、リーチをショート（-5mm）、ミドル（0mm）、ロング（+5mm）に5mm刻み3段階で調整できる。

ショートポジションは、リーチが短く最もアップライトなポジションで、タイトでテクニカルなダウンヒルコースに最適だ。

リアホイールは29インチと27.5インチの2種類から選択可能。「GLORY ADVANCED」完成車は、ジャイアントファクトリーオフロードチームのライダーがよく選択する「マレット」セットアップで工場から出荷される。

外径の小さな27.5インチのリアホイールを装着することで、俊敏な走りを実現するとともに、バイク後部のサドルとタイヤのクリアランスを確保。

また、前後29インチホイールセットアップの走破性、スピード、安定性を好むライダーは、より大きな外径の29インチリアホイールとタイヤを購入することで簡単に交換することが可能だ。

標準価格／115万5000円（税込）
サイズ／ 430 (S、M) mm
重量／16.7kg
カラー／ショアライン

標準価格／93万5000円（税込）
サイズ／430 (S、M)　450 (M、L) mm
カラー／レジェンド