昨年1年間の刑法犯の数は20年ぶりに増加。万が一の時のためにも防犯対策ができていたほうが望ましい。家族が安心して住める機能が暮らしの質も高める〝一石二鳥リフォーム〟を紹介!
空き巣対策で防犯性を高めたい
空き巣の侵入経路で最も多いのが窓。侵入しにくい窓に改修することが一番の防犯対策となる。簡単に取り付けられるシャッターや複層ガラスを導入すれば、空き巣犯に敬遠されやすく、もしもの時の侵入も防いでくれる。
後付けシャッターで暴風・防犯・騒音対策
YKK AP『マドリモシャッター(後付け)』22万3700円(リモコンシャッター)~
壁の上から簡単に取り付け・交換ができる後付けシャッター。対策が手薄になりがちな2階のバルコニーにも設置が可能。電動式タイプは、リモコンやスマホを使った開閉に対応。防災や静音による快眠効果も期待できる。
短時間で我が家の窓がシャッター付きに。雨戸付き窓にも付けられる。
出典/旭化成ホームズ くらしノベーション研究所「戸建て住宅侵入被害10年間調査」
費用:約29万〜35万円 工事時間:約2時間
防犯ガラスに替えるだけで空き巣対策を強化!
日本板硝子『セキュオSP』5万2500円~
2枚のガラスの間に頑丈な厚い中間膜とポリカーボネート板を挟み込んだ防犯複層ガラス。ドライバーによる「こじ破り」、バールなどを使う「打ち破り」に高い抵抗力を発揮する。断熱性能も高くフロート板ガラスの約2倍だ。
3種類のガラスのバールによる破壊試験。『セキュオSP』は穴を開けるまでに7分以上もかかった。
防犯ガラスには「CP」マークが貼付される。選択の基準にしよう。
費用:約6万円 工事時間:2時間
万が一の災害に備えたい
地震の多い日本では、耐震補強も重要だ。「新耐震」といわれる耐震基準が制定された1981年以前の住宅なら今すぐ検討しよう。また施工が大がかりにならず、低コストで実現する壁補強の耐震リフォームも人気だ。
壁・床・天井を取り壊さずに耐震補強
大建工業『かべ大将』3万2000円~
高強度、防耐火、軽量などを備えた地震や火災に強い住宅用耐震ボード「ダイライト」と同じ素材を使用。天井や床を壊さずに、室内から壁の補強ができる。工期が短く、通常の約2/3の低コストで、家の耐震性を向上させる。
古い壁をはがしたら、『かべ大将』を施行、上からクロスを貼るだけで完成。天井や床をそのままで壁の補強ができる。
費用:約20万円(6セット)+施行費〜 工事期間:2日
不意の訪問者が怖い
宅配業者を装う侵入盗の増加もあり、不意の訪問者が怖いという声がよく聞かれるようになった。高解像な防犯カメラの設置に加え、在宅時でも対面せずに宅配物の受け渡しのできる宅配ボックスは備えておくべきだ。
対面対応がいらないスマートポストを導入
リクシル『スマート宅配ポスト』17万6800円~
ポスト、サイン、インターホンがひとつになった宅配ボックス。2Lペットボトル6本が2ケースも収まる大容量が魅力。スマホと別売りのホームユニットを連携させれば、外出先からもポストでの応答・会話、解錠ができる。
シンプルなたたずまいでどんな住宅にもなじむ。オプションでカメラも付けられる。
費用:17万6800円+施行費〜 工事期間:1日
取材・文/編集部
※本記事内に掲載した施工事例の費用と工事期間は、参考です。住宅の状況やオプションなどにより変動する可能性があります。
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