各種デジタル機器の開発・販売を手がけるピクセラが、OpenAI社が提供するChatGPTを活用した、日本語・英語・中国語・韓国語の音声を相互に翻訳できる翻訳端末の開発が完了したと発表した。
また、ChatGPTを用いた翻訳アプリケーションのBeta版を先行して、2023年6月末よりGoogle Playにて公開を予定している。
開発に至った背景と目的
新型コロナウイルス感染症に関する規制緩和の結果、2023年4月の訪日外国人数は194万9100人(出典:日本政府観光局)と200万人に迫る勢いで急速に回復の兆しを見せており、かつての社会状況に徐々に戻りつつある。
このような社会情勢の下でChatGPTという革新的なAI技術が登場したことから、今後、コミュニケーションの質の向上、文化交流の促進、ビジネスや学術研究の拡大、人権や教育の支援、技術イノベーション、言語と文化遺産の保護、教育水準の向上、緊急時の対応能力の強化、旅行および観光業の推進など、多岐にわたる分野で翻訳ソリューションが重要な役割を果たすものと判断したため、開発を進めたという。
翻訳端末利用 シーン(イメージ)
ChatGPTは、4兆単語という驚異的な量のテキストを学習し、多様な分野の翻訳で高い精度を発揮するだけでなく、くだけた表現でも適切に対応。
さらに、自然な会話を生成するよう調整されており、従来の機械翻訳システムに比べて、より自然で高品質な翻訳が可能。
そこで同社では「ChatGPTは、これまでの翻訳エンジンとは異なり、文脈を理解する能力もあるため、より自然な翻訳を実現すべく開発を進めて参ります」とコメントしている。
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https://www.pixela.co.jp/
構成/清水眞希
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取材・文/DIME編集部