若者のテレビ離れが進んでいるというが、実際どのような状況にあるのだろうか。otalabでは、47都道府県在住のZ世代を対象に「テレビの使用に関する実態調査」を行った。
今期のドラマやアニメなどを『リアルタイム視聴』する人は37%!テレビを使う理由1位は?
実家暮らし以外のZ世代3,153人を対象に「あなたの家にテレビはありますか?」という質問を行ったところ、『Z世代の4分の1以上が家にテレビを置いていない』という実態が明らかになった。
Z世代のテレビ離れについては度々話題になっているが、そもそも家にテレビを置いてすらいないという人が4分の1以上となり、「テレビを見る・見ない」以前にテレビの必要性自体を感じていない人もいるということが見受けられる。
また、一方でZ世代の中でも家にテレビ置いている人々は、一体どれぐらいテレビを使用しているのだろうか。家にテレビを置いている772人を対象にさらに詳しい調査を行った。
家にテレビを置いているZ世代の人々が「どのようなテレビを使用しているか」について質問を行ったところ、『地上波のみ映る』テレビを使用している人は半分にも満たない結果に。
また『地上波とVODサービスがどちらも映る』と『VODサービスのみ映る』の回答を合わせると、約50%の人がVODサービス(Netflixなど)の映るテレビを使用しているという実態も明らかになり、テレビでVODサービスを使用することが一般的になってきていることが見受けられた。
それでは、Z世代は一体どれぐらいの頻度でテレビを使用しているのだろうか。「週にどれぐらいテレビを使用しますか?」という質問を行ったところ、Z世代の半分以上が『ほぼ毎日』テレビを使用していることが判明。
また、家にテレビを置いていても『使用しない』という人々もいて、使用頻度にはかなりバラつきがあるようだ。
続いて、「テレビを使用する中で1番利用時間が長いものはどれですか?」という質問を行ったところ、最も多かったのは『地上波放送(リアルタイム)』で次いで『録画の視聴』という結果に。
ここまでの調査結果からテレビでの『VODサービス』の利用が浸透してきていることが明らかになっていたため、利用時間も長いのではないかと考えられたが、意外にもZ世代には地上波放送を楽しんでいる人が多くいるということが分かった。
続いて、「今期のドラマやアニメなど現在放送中の番組を視聴する際、Z世代はどのような方法で視聴するのか」を知るべく質問を行った。回答を見てみると、『リアルタイム』で視聴する人が37%と最も多い結果に。
ただ、『リアルタイム』と『録画』と『見逃し配信+VODサービス』の割合はほとんど同じであり、現在放送中の作品であってもリアルタイム視聴にこだわっている人は案外多くないようだ。
またこの結果から、番組の人気度を視聴率のみで見極めるのは非常に難しい状況となっていることも見受けられる。
最後に、Z世代がどのような理由でテレビを使用しているのかを知るべく、質問を行ったところ、最も多かったのは『お気に入りの番組や動画を見たいから』であり、次いで『特定の見てみたい番組や動画があるから』という結果に。
この結果から、Z世代にとってテレビは「見たいものを見るために使用する」というのが主流であり、「なんとなくテレビを見る」というような人の割合は少ないようであった。
調査概要
調査期間:2023年月5月8日~2023年5月12日
調査機関:株式会社アップデイト(自社調査)
調査対象:47都道府県在住の18~27歳男女
有効回答数:本調査772(スクリーニング調査3.153)
調査方法:インターネット調査(「Fastask」使用)
※otalab調べ
出典:https://otalab.net/press_tvnoshiyou/
構成/Ara