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「2024年問題」の解決につながるか?旭化成ホームズが提案する鍵付きの置き配スペース「スマートクローク・ゲートウェイ」

2023.06.13

【AJの読み】安心して置き配を頼めて収納スペースとしても活用できる

2024年4月1日からトラックドライバーの時間外労働の上限が規制されることで生じるとされる「物流2024年問題」。再配達による配送の負担をできるだけ少なくさせるため、置き配を利用する人も増加している。

置き配は便利ではあるが、留守であることがわかってしまう、雨の日は濡れたり汚れたりする、盗難やいたずらの恐れもあるなどの不安もある。また、1週間分をまとめて配達してもらう、生協などの食品配達サービスでは通い箱と呼ばれるボックスを1週間置いておくのも、正直とても邪魔で見た目もあまりきれいではない。こうした不安や不満を解消できるサービスが、室内に置き配をしてもらうスマートクローク・ゲートウェイだ。

実証実験に参加した人からは「いつ来たのかわからず届いていました。これは便利」「荷物を外から宅内に入れる必要がないので、仕事帰りのストレスが1つなくなりました」「キッチンとスマートクロークが繋がっているので、ネットスーパーの食材が届いたときの動線がとても楽」といった声が寄せられた。

安心して置き配が頼めて、収納スペースや物置としても利用できるので、使ってみると利便性を実感できるというユーザーが多いようだ。

今年1月に米国ラスベガスで開催された世界最大規模の技術見本市「CES 2023」に、旭化成グループとしてスマートクローク・ゲートウェイを出展。国内での戸建住宅に実装するサービスに加えて、昨年資本提携を行ったPreferred Roboticsと共同で開発している、新機能を体験できるコンテンツを公開した。

本連載でも紹介した、AI技術を用いた自律移動ロボット「カチャカ」を活用し、配送時間に合わせて宅配物をロボットが受け取り、自動で居住空間に運ぶ未来の暮らしを提案、来場者から好評を博した。現在は開発中でサービス開始は未定だが、現地では「アメリカでもぜひ発売してほしい」との声があったという。

文/阿部純子

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