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梅雨時の住まいの困りごとTOP3、3位濡れた傘や靴や持ち物の保管、2位室温や湿度の調整や管理、1位は?

2023.06.11

積水ハウスは、梅雨の時期に向けて全国の20~60代の既婚男女を対象に「梅雨の暮らしに関する調査」を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。本稿では、その概要をお伝えしていく。

半数以上の人が困っている「梅雨の洗濯物のにおいや乾きにくさ」

梅雨の時期における困りごとを聞いたところ、回答が最も多かったのは「洗濯物のにおいや乾きにくさ」で55.5%という結果になった。

2位以下は「室温や湿度の調整や管理」が44.9%、「濡れた傘や靴や持ち物の保管」が43.1%と続く。この結果からも、梅雨の時期は雨や湿気に関わる困りごとを抱えている人が多いことがわかる。

困りごと1位の「洗濯物のにおいや乾きにくさ」については、60.5%が工夫や対策をしていることが判明。

その内容は「部屋干し用の洗剤類を使用する」が40.2%で最も多く、「扇風機・サーキュレーターを使う」35.5%、「除湿機・乾燥除湿機(部屋に設置するタイプ)を使う」31.9%、「エアコンを使う」26.2%等が続き、多様なタイプの空調家電を活用していることもわかった。

しかし、工夫や対策をしている人のうち65.8%は、上記グラフが示すように工夫や対策が十分にできていないと感じているようだ。

十分にできていないと感じている人に困りごとを聞いたところ、66.2%が「乾きが悪い」と回答。乾かないと洗濯物が取り込めないため、48.0%が回答した「干し場が足りない」に、また乾燥までに時間がかかると雑菌が繁殖するため、42.4%が回答した「においがする」に、それぞれつながってしまうことに。

「電気代が上がる」も46.5%が回答している。空調家電を使って洗濯物を乾かしている人が多いが、洗濯物の量や湿度の高さを考慮した上手な使い方で乾かすことがポイントになりそうだ。

家のカビ対策は半数以上が「窓を開けて換気をする」

住まいの困りごと第2位は「室温や湿度の調整や管理」となった。湿度を不快に感じたり、湿度によって体感温度が上がり、暑く感じたりする人もいるのではないか。

それだけでなく、室温と湿度がともに高い梅雨は、特にカビが発生しやすい時期でもある。

家の中で湿気やカビの気になる場所を聞いたところ、「浴室の壁や床・天井」49.7%、「浴室の窓やドア周辺」40.2%、「洗面室・脱衣室の壁や床・天井」28.0%、「洗面室・脱衣室の窓やドア周辺」26.8%と、水回りの空間が多く挙がった。

他にもエアコンの内部や、クローゼットや下駄箱などの収納周りを回答した人も2割以上となっている。

各空間の湿気やカビが気になる人に、梅雨の時期の掃除頻度を聞いたところ、浴室やクローゼット・押し入れ・納戸の内部、玄関・下駄箱などは「月に1回程度」と回答した人が最多となった。

一方で、エアコンの内部は「梅雨時期にはカビ掃除をしない」が最も多く33.1%、次に「梅雨時期に限らずカビ掃除をしない」が30.8%という結果に。

届きにくい場所や掃除の手間がかかる場所は、カビが気になっても掃除ができないことが予想される。

クローゼット・押し入れ・納戸の内部や玄関・下駄箱といった収納周りも「梅雨時期に限らずカビ掃除をしない」人が2割以上いることもわかった。

そんな家のカビについて「対策をしている」と回答した人は41.5%だった。

対策内容は「窓を開けて換気をする」が51.5%、「換気扇を使う」が35.9%と、空気の入れ換えを行っている人が多いことが判明。

しかし、外の湿度も高い梅雨の時期は、換気をするとさらに湿った空気を家の中に取り込んでしまうことにもつながるため、湿度の高い日は除湿機などを利用するのもおすすめだ。

衣類や寝具は室内での風通しを行なう人が多数

カビは住まいの空間や部位だけでなく、衣類や布団やマットレスにも注意が必要。衣類や布団やマットレスの湿気やカビについて、工夫や対策を行っている人は44.3%だった。

日常的に着ている衣類や靴の対策内容を聞いたところ、最も多かったのは「除湿剤を使う」で42.3%。「使用後すぐにクローゼットや下駄箱に入れない」36.4%、「クローゼットや下駄箱、たんすの換気をする」33.2%、「クローゼットや下駄箱に詰め込みすぎない」28.6%などから、収納に湿気を持ち込まない工夫や収納の換気を心がけている人も一定数以上いることがわかる。

日常使いの布団やマットレスの対策について聞いたところ、「晴れた日に天日干しする」が最も多く、48.2%だった。

2位以下は「室内で(立てかけて、もしくは干して)風通しする」41.4%、「万年床にしない」25.9%、「自宅にて布団乾燥機を使う」25.5%と続く。

天日干しできる晴れの日が少ない梅雨の時期は、室内でも風通しを行い、しっかりと湿気を取る工夫をしている人も少なくないようだ。

「梅雨の暮らしに関する調査」調査概要
調査期間/2023年4月7日~10日
集計対象人数/500人
集計対象/全国の20~60代の既婚男女

引用:積水ハウス株式会社 住生活研究所「梅雨の暮らしに関する調査(2023年)」

関連情報
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/20230602/

構成/清水眞希

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