今秋アップデートされる「AirPods」の新機能、ANCと外部音取り込みを調整する適応型オーディオとは？

2023.06.11

状況に応じてNC機能をシームレスに調整する適応型オーディオ

Appleから全体にわたるソフトウェアアップデートが発表された。新しいAirPodsの機能は、この秋、無料のファームウェアアップデートとして提供される予定だ。

このうちAirPods Pro（第2世代）は、適応型オーディオ（Adaptive Audio）、パーソナライズされた音量、会話感知という3つのパワフルな新機能により、様々な環境で使ったり、やり取りすることがより簡単になるという。

その中でも注目は、ユーザーの周囲の状況にもとづいて外部音取り込みモードとアクティブノイズキャンセリングを動的に変化させるという適応型オーディオだろう。

この新しいリスニングモードは、ユーザーが一日を通じて常に変化する環境に身を置き、様々なやり取りをする中で、その設定を学習。上述したように、状況に応じてノイズコントロールをシームレスに調整していくものだ。

さらにAirPods Pro（第2世代）の装着中に近くにいる人と会話する際、ユーザーはただ話し始めるだけで、AirPods Pro（第2世代）は会話感知によって背景のノイズを抑えながら、音量を下げて、ユーザーの目の前にいる人の声を大きくすることができる。

つまり会話の際にはAirPods Pro（第2世代）を耳から外したり、自分で音量を調整する必要がないというわけだ。

また自動切り替え機能のアップデートにより、AirPodsと様々なApple製デバイス間での切り替えがより一層簡単になる。

ユーザーの様々なApple製デバイスとの接続時間が大幅に高速化し、より信頼性が高くなったため、iPhone上のお気に入りのポッドキャストからMac上での仕事の電話への切り替えなどがストレスなく行なえるという。

そして利便性をさらに高めるために、AirPods Pro（第1世代および第2世代）、AirPods（第3世代）、AirPods Maxに新しいミュートとミュート解除機能も搭載。

ユーザーは軸部分（またはAirPods Maxの場合はDigital Crown）を押してすばやく自分の音声をミュート、またはミュート解除できるため、マルチタスクも容易に実行できるようになる。

ユーザーは、AirPods ProとAirPodsでは軸部分を、AirPods MaxではDigital Crownを押すことで、通話時にすばやく自分の音声をミュートまたはミュート解除できる。

構成／清水眞希