DIME MAGAZINE
AppleからMacの体験を向上させる豊富な機能を搭載したmacOS Sonomaが発表された。
すでにデベロッパ向けベータ版が公開されており、一般ユーザーにはこの秋、無料のソフトウェアアップデートとして提供される。
インタラクティブなウィジェットでさらに多くのことをこなせるように
ユーザーはデスクトップにウィジェットを配置、ウィジェットギャラリーにアクセスして愛用のものを見つけることができる。一方、アプリで作業している間は、ウィジェットは壁紙に自然に溶け込むため、ユーザーは手元のタスクに集中できる。
連係機能の魔法によって、ユーザーはiPhoneのウィジェットの広大なエコシステムをMacで楽しむことも可能だ。
また、ウィジェットがインタラクティブになり、ユーザーはリマインダーにチェックを入れたり、メディアの再生や一時停止をしたり、ホームのコントロールにアクセスしたり、Macから様々なタスクを実行したりといったことを、すべてデスクトップから直接行なうことができる。
ユーザーはウィジェットでデスクトップをパーソナライズでき、連係機能によってウィジェットをiPhoneからMacに追加することもできる。
よりスマートなビデオ会議体験が可能に
macOS Sonomaは強化されたビデオ会議機能を搭載し、ユーザーはあらゆるビデオ会議アプリでより効果的にプレゼンテーションをしたり仕事を共有することができる。
新しいビデオエフェクトのプレゼンターオーバーレイは、共有しているコンテンツの上にユーザーを表示することによりユーザーの存在感を高めてくれるはずだ。
またリアクションでは、風船、紙ふぶき、ハートなどをシームレスに映像に追加することによって、ユーザーが自身の感情を共有することができ、またこれは手のジェスチャーによって表示させることも可能。
そして改良した画面共有ピッカーにより、ビデオ通話中にアプリを共有する手順がシンプルになる。ユーザーは、通話中にアプリの左上隅にある緑のボタンをクリックして画面の共有を選ぶだけで、現在開いているウインドウから簡単にコンテンツを共有できる。
AppleシリコンのNeural Engineによるプレゼンターオーバーレイやリアクションなどの新機能で、ビデオ会議がより魅力的なものになる。
Safariがメジャーアップデート
まずプライベートブラウズが大幅にアップデートされ、ブラウズ時に、トラッカーと、ユーザーのデバイスにアクセスできる人物の両方から保護する機能がさらに強化される。
プライベートブラウズの先進的なトラッキングと指紋保護が一段と進化し、ウェブサイトのトラッキングやユーザーの特定を未然に防いでくれる。
プライベートブラウズウインドウはユーザーが使用していない時はロックされ、デバイスから離れる時もタブを開いたままにしておける。
また、プロフィールはブラウズをトピックごとに分けて、クッキー、履歴、拡張機能、タブグループ、お気に入りを別々に保存する方法を提供。ユーザーは情報を整理しやすくなった。
ユーザーは仕事用と個人用の両方のアカウントで同じサイトにサインインして、アカウントをすばやく切り替えることができ、スムーズなブラウズ体験が実現。
Safariで通常のアプリのように動作するウェブアプリを作成することもでき、ユーザーのお気に入りのサイトをすぐに利用できるようにし、シンプルなツールバーを持つアプリのような体験を提供していく。
Safariでは、プロフィールにより、仕事とプライベートなどのトピックごとに別々にブラウズすることができる。
Macのゲームが一段と進化
macOS Sonomaにはゲームモードも導入され、パフォーマンスが貴重な数ミリ秒で左右される時にプレイヤーを有利にしてくれる。
ゲームモードは、CPUとGPUでゲームに最も高い優先性を確保し、よりなめらかで、より一貫したフレームレートで最適化されたゲーム体験を提供。
また、ゲームモードは、Bluetoothのサンプリングレートを2倍にすることにより、AirPodsでの音声の遅延を劇的に下げ、同時にXboxやPlayStationのような人気のゲームコントローラでの入力の遅延を著しく低減させ、Macでのゲームをより一層没入感のあるものにしていく。
ゲームモードは、最近公開および公開予定のMacのゲームを含むすべてのゲームで機能する。
まったく新しいゲームモードは、なめらかなフレームレートとともに、AirPodsや他社製ゲームコントローラを使用する場合の遅延を劇的に抑え、最適化されたゲーム体験を提供する。
「macOS Sonoma」の対応デバイス
Appleでは「macOS Sonoma」は上掲のデバイスで利用が可能、とアナウンスしている。
詳細はhttps://www.apple.com/macos/sonoma-preview/で確認していただきたい。
構成／清水眞希
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