『おなら』を指す英語は複数あり、状況に応じて使い分けるのが一般的です。基本の表現から、子ども向けや遠まわしな表現まで紹介します。おならに関係する面白い表現や海外でのマナーについても確認し、知識を深めましょう。
おならは英語で何という?
おならを指す英語の基本表現と子ども向けの表現を紹介します。分かりやすい例文も併せて確認し、アレンジして使えるようになりましょう。
一般的には「fart」
一般的でカジュアルに使われているのは『fart」です。アメリカ英語では『fɑ́rt』、イギリス英語では『fɑ́ːt』と発音します。
『fart』は名詞としてだけでなく『farts・farting・farted』のように動詞としても使います。
<例文>
My father farts a lot.
私の父は、よくおならをする
He accidentally farted during class.
彼は授業中にうっかりおならをしてしまった
なお『fart』は『嫌なやつ・つまらない人』という意味もあるため、使う際には注意しましょう。
子ども向けなら「toot」「poot」
子どもが使う、または子どもに対して使う言葉は『toot』や『poot』です。『toot』はラッパを吹くという意味で、ラッパの音をおならの音に見立てています。
『tooted』『pooted』のように動詞としても使える、便利な幼児語です。
<例文>
My tummy feels funny; I might toot.
おなかの調子がおかしい、おならが出るかもしれない
I can’t believe you just pooted!
おならしたなんて信じられない!
おならの遠まわしな英語表現なら
状況によっては、遠まわしな表現が適している場合もあります。おならを意味する、遠まわしな表現を三つ紹介するので、状況に合わせて使い分けましょう。
「pass gas」
日本語で『ガスがたまっている』という言い方をするように、英語でも『gas』を使って遠まわしな表現ができます。排出するという意味も持つ『pass』と組み合わさった『pass gas』は、おならをするという意味になります。
<例文>
It’s not good manners to pass gas in public.
人前でおならをするのはマナー違反です
Excuse me, I need to step outside and pass gas.
ごめんなさい。おならがしたいから外に出ます
「break wind」
『break wind』は、一緒に音も出てしまったときなど、勢いよくおならが出てしまったときの遠まわしな表現です。『wind』をおならに見立てた表現には、前述した『pass』を使った『pass wind』もあります。
<例文>
It’s impolite to break wind in public.
人前でおならをするのは失礼にあたります
My stomach feels so bloated, I need to break wind.
おなかが張っているから、おならを出したい
The baby passed wind and giggled.
赤ちゃんがおならをしてクスクス笑った
おならの面白い英語表現
知らないと意味が分からなかったり、誤解してしまったりする英語表現は少なくありません。おならに関する面白い英語表現を知り、正しく理解できるようになりましょう。
「cut the cheese」
『cut the cheese』は、直訳するとチーズを切るという意味ですが『おならをする』という意味でも使われます。
語源は諸説ありますが、チーズの香りをおならのニオイに例えているという説が有力だといわれています。チーズによっては、独特のニオイがするものもあり、それがおならのニオイと似ているというのがこの説の由来のようです。
<例文>
Who cut the cheese?
チーズをカットしたのは誰?(おならをしたのは誰?)
I accidentally cut the cheese in front of my coworkers and was so embarrassed.
同僚の前で誤っておならをしてしまい、とても恥ずかしかったです
擬音を使うなら「pfft」
シューと消えていく音を表す擬音語の『pfft(フート)』で、おならを表現できます。日本語でおならの音を『プー』や『ブッ』と表現するのと同じ感覚です。
<例文>
Hey, did someone pfft?
ねえ、誰かおならした?
一般的には擬音語でおならを表現することは少ないため、相手によっては意味がうまく伝わらない可能性もあります。前述した基本的な表現を使った方が、分かりやすいでしょう。
海外に行く際にはおならに気を付けよう
文化やマナーは、国によって異なります。ここでは、アメリカでのおならのマナーについて紹介するので、しっかり確認してマナー違反にならないようにしましょう。
アメリカはおならに厳しい?
アメリカではスープや麺類をすすったり、ゲップをしたりするのはマナーが悪いとされていることからも分かる通り、基本的に音に厳しい側面が見受けられます。
おならに関しても厳しく、教会や公共の場でおならを禁止した州や地域もあるといわれているほどです。それらは極端な例ではあるものの、特に教会は神聖な場所であるため、おならやゲップなどの行為は控えるのが無難です。
『郷に入っては郷に従え』ということわざがある通り、訪れる国・地域のマナーを守るように心掛けましょう。
構成/編集部