コロナ禍がひと段落し、再び活況を呈している宿泊業界。しかし、人流の増加に伴い需要が回復した今、人手不足に悩む宿泊事業者は多いに違いない。
宿泊施設向けレベニューマネジメントツール『メトロエンジン』を提供し、DX化や集客支援を行うメトロエンジンはこのほど、宿泊事業者55名を対象に「ウィズコロナのホテル運営とDX活用」についてのアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
69.1%のホテル事業者が運営課題に「人手不足」と回答
コロナ前から人材不足に苦しむ宿泊業界だったが、ウィズコロナ/アフターコロナにおいても、全体の7割が人手不足の課題を抱えている結果となった。コロナ解雇でコストカットに踏み切った事業者も多く、需要が回復してきた昨今、人手不足の問題がより深刻化していると読み取れる。
特に、「フロント」「清掃」「レストラン」など、接客やサービスの評価に直結する現場スタッフの人員不足が目立っていた。
人的リソース最適化のためか、「業務の効率化」に取り組んでいる事業者も約半数伺えた。
人手不足対策に、64.2%が雇用の強化を図っていると回答
採用強化や派遣スタッフの活用など、“人員確保”に取り組む事業者が最も多い結果となった。一方で、1人が複数業務を兼任する働き方も比較的主流であることが回答結果からわかり、宿泊業界における人材不足の深刻さが見て取れる。
「DXツールの導入による効率化」も全体の3割強を占めており、 “少ない人員ながらもホテル運営をまかなえるような体制作り”に注目が集まりつつあることが伺える。