シチズン時計は6月10日の「時の記念日」を迎えるにあたり、日常生活のさまざまなシーンでの「待ち時間」について、全国のビジネスパーソンを対象に調査を実施。回答結果を状況別にグラフ化して発表した。
そこで本稿では役所の窓口など公共施設や、エレベーターやスーパーのレジなどのシチュエーションを抜粋して紹介する。
ちなみに6月10日の「時の記念日」は、天智天皇が671年6月10日に漏刻(水時計)を設置して、初めて人々に時を知らせたという『日本書紀』の記載に由来する。
様々な場面・状況でイライラを感じるまでの限界時間
病院〜 6割が「45分」が限界
ある程度の待ち時間を覚悟しなければならないのが病院だ。
結果は「30分」が最も多く(36.3%)、次いで、「1時間」(26.0%)、「45分」(14.8%)と続く。“45分まで”(※)で既に6割(60.4%)の人がイライラを感じているようだ。
2018年の調査でも、“45分まで”は61.1%とほぼ同じ。近年は病院側も待ち時間対策に力を入れているが、「45分以内」がひとつの目安のようだ。
※「15分」~「45分」の合計
役所〜トップは「15分」だが、「30分」、「30分超」が増
役所の待ち時間は、「15分」(28.0%)でイライラするという人が最多となった。
18年調査と比べ、「5分」、「10分」の割合が減り、一方、「30分」、「30分超」は増えており、少し気長になっている。
最近はオンライン窓口予約を導入している自治体もありますが、まだ一部のようだ。
金融機関のATM〜“5分まで”に過半数(56.3%)がイライラ
金融機関のATMの行列は「5分」(34.3%)がトップ。次いで「10分」(28.0%)、「3分」(22.0%)となった。
“5分まで”(※)に過半数(56.3%)がイライラを感じていますが、18年調査より「10分」以上の各時間が増えており、気長になっている。
統廃合によるATM店舗の減少により、その分混んでいることもあり、並ぶのが当たり前という感覚になっているのか。
また、キャッシュレス化が進みネットバンキングが普及していることで、逆にATMに行くときは並ぶ覚悟ができているということかもしれない。
※「3分」、「5分」の合計
通勤時の電車の遅れ〜 “10分まで”に6割強がイライラ
「10分」(28.5%)がトップ、次いで「5分」(21.3%)という結果になった。“10分まで”では6割強(62.6%)がイライラを感じており、18年調査(66.8%)とほぼ同じ。
日本の鉄道は定刻運行が当たり前になっているため、慌ただしい通勤時に電車が10分遅れると致命的ということか。
※「3分」~「10分」の合計