医療人材総合サービスを提供するエムステージは、同社が運営する「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」の登録医師のうち432名に “行動制限がないノーマスクの夏”について、アンケート調査を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
26.4%の医師がノーマスクの夏に対して「大いに賛成」
「行動制限がないノーマスクの夏」に対し、26.4%の医師が「大いに賛成である」と回答。また、41.0%が「どちらかというと賛成である」と回答し、約7割の医師が賛成する結果となった。
賛成の理由としては、マスク着用による熱中症や脱水症を危惧する意見が多くみられたが、ゴールデンウィークを経て、改めて対策をするべきという反対意見もあった。
※調査日は2023年5月9日~5月16日
引き続き医療機関や高齢者施設、公共交通機関ではマスク着用を
「行動制限がないノーマスクの夏」であっても、マスクを外さない方が良いと思うシチュエーションは、「病院、クリニックなどの医療機関」(365)の回答が最も多く、「特養などの高齢者施設」(312)、「電車、バス、飛行機などの公共交通機関」(196)が続いた。
「声出し可のコンサート・ライブ会場、スポーツ観戦、観劇などのイベント」(99)や「会社、学校、保育園、幼稚園など日常的に集団で過ごす場所」(96)などをマスク着用が必要なシチュエーションとして回答する医師は3割を切る結果となっている。
夏休み期間中などの旅行や帰省について、約9割の医師が問題ないと回答
移動が活発になることが予想される夏休み期間中などの旅行や帰省について、「対策なしであっても問題ない」と回答した医師は21.3%、「適切な対策を実施すれば問題ない」と回答した医師は66.7%となり、約9割の医師が問題ないと回答した。
また、「適切な対策」としては、「マスク着用が効果的である場面でのマスク着用」(233)、「手洗い」(229)、「換気」(217)など、基本的な対策以外に「大声で話さない」(50代/脳神経内科/勤務医[診療所・クリニック])や、「コロナワクチン接種」(50代/耳鼻いんこう科/勤務医[診療所・クリニック])などの回答が寄せられた。
長く続いた自粛生活。体力や抵抗力の低下による疾患・症状に注意を
約4年ぶりに行動制限がなくなる今年の夏に、患者数が増えると思う疾患・症状について「新型コロナウイルス」(305)、「夏風邪」(305)が同数で最も多く、次いで「熱中症」(120)、「海水浴やプールなどでの水の事故」(112)、「夏バテ」(72)となった。
その理由として、「反動ではしゃぎすぎる。自粛生活で基礎的な体力・抵抗力が落ちているだろうから」(60代/精神科/勤務医[大学病院以外の病院])「色々な制限があった環境下で、体力や感染症に対する抵抗力が落ちてしまっていることが影響すると思う」(60代/健診・ドック/勤務医[健診施設や老健など])など、長く続いた自粛生活による、体力や抵抗力の低下を懸念する回答が目立った。
調査概要
調査日/2023年5月9日~5月16日
対象/「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」に登録する会員医師
調査方法/webアンケート
有効回答数/432
関連情報
https://www.mstage-corp.jp/
構成/清水眞希