働き方改革や人材不足、コロナ禍などここ数年、労働市場は大きな変化の連続であった。ではアフターコロナとなった現在、求職者はどのようなことを求めて仕事を探しているのだろうか。
アイデムは、2023年4月に総合求人サイト『イーアイデム』を通じて求人に応募した会員を対象に仕事探しに関する調査を実施したので、注目の結果を一部抜粋して紹介しよう。
8割以上の人が仕事を通じてやりがいやモチベーションを求めている
求人に応募した人に、仕事を通じて感じたい「やりがい」や「モチベーション」はあるかきいた(複数回答)。
全体では、「人のためになること、社会に役立つ仕事をしたい」が最多で42.4%、次いで「本当にやりたいことを続けていきたい」が38.8%、「より多くのお金を稼いでみたい」が26.1%という結果に。
「特にない」は15.1%で、仕事を通じて何らかの「やりがい」等を感じていきたいと考える割合は8割を超えている。
性別にみると、「男性」では「人のためになる事、社会に役立つ仕事をしたい」が最多で46.8%だったが、「女性」では「本当にやりたいことを続けていきたい」が最多で42.0%となり、上位2項目に違いが大きく表れている。一方で他の多くの項目ではそこまで差が表れなかった。
希望の雇用形態別にみると、「正社員」では「本当にやりたいことを続けていきたい」「より多くのお金を稼いでみたい」「新しい技術・知識を身につけて自己成長していきたい」「昇進や昇格など、キャリアアップをしたい」といった項目で、「非正規希望計」よりも多くの支持を得ている。
求人に応募した人に、今回仕事探しをしている理由に「新型コロナウイルス感染症の影響」は関連しているかきいたところ、全体では23.3%の人が「はい」と回答し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて仕事探しをしていた割合は四分の一程度となった。
希望雇用形態別に影響の有無をみると、「正社員」では28.4%で、他の雇用形態希望者よりも高かったが、「その他」を除き3割を超える分類はなかった。