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ロールス・ロイスが宇宙の美と神秘を表現した限定モデル「ブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドー」を発表

2023.06.09

ロールス・ロイスは、宇宙の美と神秘を追求して製作された類をみないプライベート・コレクション「ブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドー」を発表した。

この唯一無二の作品は、地球の大気圏が終わり、宇宙空間が広がる海抜高度62マイルに引かれた目に見えない境界線であるカーマン・ラインからインスピレーションを得て、ロールス・ロイスのトップ・デザイナーたちが制作したもの。

この神秘的な天空の領域では、地球から見る空の青が宇宙の漆黒に溶け込み、暗闇が目に見えるような濃密な青のゾーンが広がる。美と静寂をたたえたこの神秘的な世界は、選ばれし少数の冒険者だけのために許された、ブルー・シャドーの真髄を完璧に映し出す。

このブラック・バッジ・カリナンの新しいビスポークは、プライベート・オフィスを通じてのみ販売され、地球からカーマン・ラインまでの1マイルにつき1台となる、全世界でわずか62台のみ生産される。なお、全62台は、すべて完売となっている。

シェード・オブ・ブルーのエクステリア

至高のきらめきを放つ新しいビスポークのエクステリア・ペイント「スターダスト・ブルー」は、地球の大気圏上層の深い青色を捉えたもの。サテン調のグリルサラウンドとエアロ・バンパー・インサート・セットには、地球に帰還するスペースシャトルを大気圏突入時の高温から守るために使われたサーマル・タイルの仕上げを再現している。

スピリット・オブ・エクスタシーは、宇宙船に使われる素材からインスピレーションを得て、3Dプリント技術でチタンに青い色合いのラッカーを薄く塗布し、チタンのグレイン・テクスチャーにパールのような光沢が加えられている。

そのスピリット・オブ・エクスタシーのベースには、ブラック・バッジのインフィニティ・ロゴとプライベート・コレクションの名である「ブルー・シャドー」がチャールズ・ブルーで刻まれている。

さらに美しいエクステリアの仕上げとして、ブルー・シャドーのホイールには半透明のラッカーが使用され、さりげなくダークな印象を与えている。

遥かな高みからの視点を表現したインテリア

カーマン・ラインでは、地球の大気圏の端が幻想的な青い光輪のように見えます。青空から宇宙の漆黒の闇へと移るこの変化は、独自のペイントを施したブルー・シャドーのフェイシアとドア・パネルに表現されている。

5種類の青と深い黒と組み合わせた6層のペイントを重ね、立体的な美しさを生み出した。仕上げには、青と透明なガラス粒子を配合したクリアコートで、深みと光沢を加えている。

その比率は、0.05%という数パーセント単位で正確に確定されている。さらに、ライトブルーのアノダイズド加工と「ブルー・シャドー」のエングレービングが施されたプライベート・コレクション独自のビスポークのクロックによりフェイシアは完成される。

Edge Of Spaceヘッドライナー

ブルー・シャドーは、ロールス・ロイスが誇るスターライト・ヘッドライナーをさらなる高みに引き上げ、あまたの星々が囲む繊細な月の刺繍が、乗客を宇宙の彼方へと誘う。

多数のクレーターがある月面を立体的に表現したこの刺繍には、5色の糸が用いられ、それぞれに異なる技法で独特な質感を生み出している。刺繍には25万ものステッチを施し、丸2日かけて完成される。

車内をほのかな輝きと感嘆の念で満たすスターライト・ヘッドライナーには、合計1,183個の星のようなライトが配されており、そのうち799個がホワイト、384個がブルーとなる。

それぞれの位置は手作業で正確に決められ、レザーのキャンバスにパンチングされた穴を通して配置される。ヘッドライナーの神秘的な雰囲気をさらに高めるために、光ファイバーのスターのきらめきは強調され、より魅惑的な輝きが生まれる。

新しいアート・キャンバス

ロールス・ロイス初の試みとして、フロント・シートとリヤ・シートには、宇宙から見た地球をイメージして独自のパーフォレーテッド・アートワークが施された。レザーに施された無数の小さな穴からなるパターンは、大陸や海の上に渦巻く、有機的で絶えず変化する雲を想起させる。

このパーフォレーションには2種類のサイズがあり、直径わずか0.8mmの小さなパンチングが陸を、それより僅かに大きい1.2mmのものが海を、その間にあるレザーの余白部分が雲を表現している。

それぞれのシートには7万5千個余りの穴があり、すべて一つずつ配置されている。ロールス・ロイスのビスポーク・コレクティブにふさわしい高い品質を実現するために、このパターンのデザインには2週間を要し、5回の試行を経ている。

その結果、完璧に配置したデザインが完成し、4つのシートすべてにまとまりのある均一な外観を実現した。

さらにシートのパーフォレーション・パターンは、ピクニック・テーブルの背もたれにも施されている。ピクニック・テーブルは、ピアノ・ブラックの化粧板で仕上げられ、ガラスの輝きが暗黒の宇宙の雰囲気を醸し出す。

各テーブルの最上部のラッカー層には、コレクションのテーマを表すテキストが刻まれ、ポリッシュ仕上げのアルミニウムで縁取られている。

ビスポーク・アクセサリー

ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブは、ブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドーを引き立てるため、特別なアクセサリーを作った。専用のインドア・カー・カバーにはシートと同じパターンを再現。

ドライバーと同乗者の冒険の旅のお供として、プライベート・コレクションのカラーリングを踏襲したユニークなラゲージ・セットが用意されている。

さらに本物のブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドーの1/8スケールのレプリカ・モデル・カーを製作依頼することもできる。

完全に機能するエクステリアとインテリアのライト、開閉可能なコーチ・ドア、ビスポークのイルミネーテッド・コレクション・トレッドプレートを含むコレクションのディテールがすべて再現されたインテリアを備えている。

■ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 トルステン・ミュラー・エトヴェシュ氏のコメント

「ブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドーで、私たちは伝説のカーマン・ラインへ冒険の旅に出ます。そこは地上の制約から解き放たれ、果てしない自由が広がる宇宙空間へとつながる、比類なき美と神秘、そして無限の可能性を湛えた領域です。

ブルー・シャドーの製作にあたり、ビスポーク・コレクティブのデザイナー、エンジニア、職人たちは独自の発見の旅に乗り出し、再びクラフツマンシップの限界を押し広げてこの精神を表現しました。

ブルー・シャドーは、まさに私たちの完璧への飽くなき追求の証しであるとともに、探求の精神を讃えるものです。さらなる高みを目指し、人類によるたゆまぬ努力を体現する類まれな人たちのために創作された車なのです」

関連情報:https://www.rolls-roycemotorcars.com/

構成/土屋嘉久

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