年間1万円もお得に！電力・ガス会社を乗り換えて固定費を削減する方法

Q11｜切り替えに工事は必要？賃貸でもできますか？

A｜切り替えはネット＆無料で手軽にできる。賃貸のプロパンガス物件だと大家が選ぶ。

「新電力、新ガス会社への切り替えはネットで申込めます。新電力は専用メーターの設置が必要で（無料）、新ガスは工事不要です。賃貸住宅もOKですが、プロパンガス物件は×。大家や管理会社に決定権があります」

Q12｜乗り換える際、解約の違約金はかかる？

A｜一部かかるところも。違約金がかからない会社を選んだほうが安心。

「電力会社には、契約してから短期間の解約や、『解約月』以外の解約などで違約金が発生するところがあります。ガス会社は解約しても違約金が発生しないところがほとんどです。現在契約中の内容とともに、切り替え先についても、違約金の有無や条件を確認しましょう」

Q13｜電気料金・ガス料金を安くする裏ワザはありますか？

A｜ガス料金はキャッシュバックキャンペーンを実施する会社を、1年ごとに渡り歩く手も。

「今の状況だと電気料金のほうは思い浮かびませんが、ガス料金はキャッシュバックを狙う方法があります。1年間利用したら4000円割引など、一定期間継続した利用者にキャッシュバックを行なうガス会社が複数存在する地域に住んでいた場合、そのエリアで該当のガス会社を渡り歩けばガス料金の節約＋キャッシュバック特典を手にできますよ」

Q14｜料金が安くなりやすいおすすめの新電力会社・新ガス会社は？

A｜次の各3つのプランがおすすめです。

「新電力は燃料費調整額に上限がある会社を選ぶことが絶対です。相次いで上限の撤廃・廃止を進めていますが、維持しているところもあります。上限があれば電気料金は一定以上高騰しないため、割安となるでしょう。新ガスは原料費調整額の上限がないため、エリア内で料金が安いか、キャッシュバック特典ありの会社が有利です」

尾得家の「光熱費」見直し結果

見直しPOINT

電気は大手電力会社から燃料費調整額の上限がある新電力会社へ乗り換え。これで料金は割安になり、高騰の心配も軽減できる。ガスはエリア最安値水準の新ガス会社へ乗り換え。料金が割安になるのに加え、11か月継続利用したら4000円の割引特典を得られる。

こちらもチェック！今すぐできる料金を下げるワザ

電力・ガス会社の乗り換えを頭に入れつつ、光熱費を即下げられる方法を知りたい人は多いはず。簡単かつ成果がすぐ出る２つのワザを紹介！

契約アンペア数の見直し

40A→30Aに下げると年間約3400円（月額280円）削減

契約アンペア数のある電力会社を利用している場合、アンペア数を下げることで基本料金を抑えられる。例えば、40A（アンペア）を30Aに下げると、電気料金は毎月約280円、年間約3400円の削減に。1回の手続きで大きな効果につながる。

支払い方法の変更

料金が6000円以上なら、クレジットカード払いに！

光熱費の支払いを口座振替にすると、毎月55円の割引になる。一方、クレジットカード払いにすると、ポイント還元がある。還元率1％なら、6000円以上で口座振替の割引額を上回る。切り替えて損はないわけだ。わずかな額だが、ひと手間で塵も積もっていくことに。

取材・文／百瀬康司　イラスト／友田シトウ、平松 慶