e-ラーニングに関するコンテンツを展開するイー・ラーニング研究所は、子どもがいる親を対象に「学校と家庭での教育のバランスに関しての調査」を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
約9割の親が「学校教育以外の教育費は必要」だと考えている
「学校教育以外で教育費をかける必要があると思いますか<SA>」の問について、「はい」(266)が約9割に達した。
さらに、「はい」と回答した人を対象にその理由を聞いたところ、8割以上が「将来の夢のために必要なスキルを身に着けて欲しいから」(219)、約6割が「学校教育では足りないと思うから」(157)と回答。
デジタル技術の進化や、生活様式の変化に伴い、IT技術者やYouTuberなど新たな職業へのニーズが高まったことで、多くの親が現状の学校教育の内容にとどまらない、子どもの将来の夢に繋がる学びに費用をかけたいと考えていることがわかった。
一方、上記で「いいえ」と回答した人にその理由を聞いたところ、最も多かった回答が「教育以外にも子どもにお金を使いたいから」(14)が半数以上となり、次いて「お金をかける余裕が無いから」(12)、「適切な教育費のかけ方がわからないから」(10)がランクイン。
この結果から、教育以外にもお金をかけたいと考える親や、経済的余裕がなかったり、適切な教育費のかけ方に悩む親も一定数いることが推察できる。
8割以上の親が教師不足について深刻な問題だと認識
「学校教育における教師不足の問題について、深刻だと感じますか<SA>」の問では、8割以上が「深刻だと感じる」(283)と回答。教育現場での教師不足は親としても、深刻に受け止められていることがわかった。
また、教師不足を深刻だと回答した親の内、9割近くが早急な対策が必要だと考えていることも判明した。
また、学校教育における教師不足が問題となっている中で、新しい科目の公教育化が開始していることを踏まえ、「特に学校で実施して欲しい教育はどれですか<MA>」と聞いたところ、「金融教育」(248)との回答が約8割と最も多く、次いで「情報リテラシー教育」(201)が約7割という結果が出た。
さらに、その理由について聞いたところ、約6割が「家庭で教えられる自信がないから」(181)、4割以上が「児童同士で交流するなどする方が身につくと思うから」(133)と回答。
この結果から、多くの親が家庭で教えることに不安を感じていることと合わせて、児童同士でコミュニケーションを図ることが新たな科目の習得に効果的であると期待していることがわかる。